庶民の店、ヒヤシンス
意外と茎が太かった。
ヒヤシンスを見る度に、黒澤明の『素晴らしき日曜日』を思い出します。
舞台は、戦後まもなく。
待ちに待った日曜日のデート。
でも、お財布には僅かなお金。
行く先々で冴えないデートは、パッとしないまま夜を迎える。
誰もいない日比谷野外音楽堂のステージ。
男性が舞台の上で、将来の夢を語る。
僕らみたいな若者がコーヒーを楽しめる店を開く、と。
「庶民の店、ヒヤシンス!」
「青地に金文字で”ヒヤシンス”って書くんだ。」
今、ヒヤシンスの季節です。
ヒヤシンスの茎は意外と太い。