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小樽ちょこっと旅 / 住吉神社とソフトクリーム
9月上旬の平日、私は夫と"久しぶりに小樽へ行こう"と車に乗り込んだ。
どこへ行って何をするかは、何一つ決めていない。
到着まではかなり時間があるのでスマホで調べるのが、その日の私の任務。
以前はよく小樽へ行っていたものだが、コロナ禍以降あまり行けていなかった。現在は観光客も戻り、むしろコロナ禍前よりも増えているらしい。きっとどこも混雑し、賑やかになっていることだろう。
だが、なにせ人混みが苦手だ。
ゆっくりしたい旅なのに忙しない旅になるのは悲しい。
自分があまりストレスを感じず楽しい1日を送るためには、人混みを避けることが何よりだ。
観光名所である『おたる水族館』や『北一硝子』、『オルゴール堂』、『小樽運河』はやめておこう。『ルタオ』や『北菓楼』、『かま栄』もやめたほうがよい。よって、私が大好きな"堺町通り商店街"あたりには今回は近づかないでおこうと決心した。その方が、観光客たちにとっても幸せだ。人が多すぎるからと不機嫌になった私がそこへ乗り込んだら、みんなの楽しい雰囲気を壊しかねない。「わざわざ人が多いところへ来るなよ。」と思われてしまうだろう。
自分を納得させ、どこへ行こうかとスマホを眺めているとパッと『住吉神社』が目に入った。そういえば1度も小樽の神社を訪れたことがないと気付く。
小樽で一番有名な神社のようだ。
はじめに訪れる場所はこちらで決定!
夫も神社が好きなので異論はなし!
1つ行き先が決まったので私の肩の荷も下り、スマホをバッグへ放り込んだ。
夫と他愛もない話をしながら小樽へ入る。
住吉神社へ着くと、まず敷地が広いことに驚いた。
一の鳥居の方では工事が行われていたので、社務所近くの参拝者専用駐車場に停め、そこから入った。私は何の能力者でもないが、空気が変わったような気がした。
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小樽の指定歴史的建造物であり、
木造の社務所としては道内で最大規模。
しっかり撮影しなかったのは、なぜだ私。
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松川嘉太郎さんは、小樽の発展のために尽力した方とのこと。
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何度も小樽へ来ていたのに、こんなに素晴らしい神社を知らなかったなんて。だが今日という日に出会えたことは幸せだ。人もほとんどいなかったため、ゆっくりと参拝することができた。私たちの他に5、6名ほどだろうか。
時の流れを感じさせない静けさと圧倒的なスケール感。
神社から出たときに、まだここにいたいと感じた。
後から聞くと夫も同じように感じていたようだ。
余韻に浸りながら、小樽のフェリーターミナルへ。
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時間はもう12時。
持参したお弁当を食べるために駐車する。
お昼の時間帯、観光地のお店はどこも混んでいるためだ。海を見ながら大好きなおかずを入れたお弁当をいただく。
ターミナルの2階にはレストランがある。
そこは海側の窓がガラス張りとなっており、海が一望できる。いつもいいなあと思うのだが、ここへ来るときはだいたいお弁当を持参しているので入ることはない。そしてやはりいつも混んでいる。
ターミナルの周りを歩くと、いつも釣りをしている方たちがいる。私は詳しくないので、どの季節にどんな魚がここで釣れるのかはわからないが、以前来た時はもう人が入る隙間もないくらいたくさんの人が並んで釣りをしていた。私はその後ろを歩きながら、お互いの糸が絡まないのだろうかといらぬ心配をしていた。
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お弁当でおなかが膨らみ、海を見て心が満たされると、次は甘いものがほしくなる。別腹というが本当にその通りだ。甘いものでしか満たせないおなかの空白がある。
前から1度行ってみたかったソフトクリーム屋さんへ!
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北の誉酒造の跡地らしい
なぜここに来たかったか。
以前お店で何気なくアイスを購入したところ、それがとてもおいしくて、どこの会社が作っているのかと製造者を見てみると『さくら食品株式会社』であり、それは小樽にあるのだと判明した。
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直売などはやっていないだろうかと夫が調べると、なんとソフトクリーム屋さんがあると!これは次小樽へ行くことがあれば食べるしかないと思っていた。
そして今日である。
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さっぱりしていて、とってもおいしかった!!
まだ少し暑い時期だったので火照った身体が冷えて、最高のデザート。
驚くことなかれ。ここにも人が全然いなかった。
帰り際に1名来ただけだと思う。
そんなこんなで帰宅だ。
ゆっくりできて充実した1日だったねと2人で話す。
帰り道、堺町通商店街の近くを通ると、人人人。
車の中、やっぱりこちらへ来なくてよかったと少しホッとする。
小樽運河でもたくさんの人たちが写真を撮っている。
学生の頃、夜の小樽運河を友達2人と歩いているとアコースティックギターで弾き語りしている男性がいて、その曲がゆったーりととても心地よくロマンチックで、小樽運河を引き立たせていた。しばらくの間、私たちは近くに座り、その映画のような世界に浸っていたことがある。
そんなことを思い出していると、窓の外から笑い声が聞こえてくる。
道行く人がみな楽しそうで、わたしも微笑ましくなる。
そんな夏の終わりだった。