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【書評】『しんどくなったら、心より先に体を整えよう』ー心と体の声を聴いて、自分らしさを手に入れるー

『きょうは体調がよくて、すっきりしてるな!』
と毎日思えていますか?

年齢とともに、疲れが取れない、眠りが浅い、頻繁に頭痛がある、慢性的な肩こりや腰痛を抱えている方も多くいらっしゃると思います。

働き盛りの年代では、家族のこと、住宅ローン、親の介護、若年層の方でも、学校や進路のことでストレスを抱えたりと、どうしたも『しんどい』となってしまうタイミングってありますよね。

今回ご紹介する『しんどくなったら、心より先に体を整えよう』は自分の体と心の声を聴きながら、不調の改善、そして、自分と向かうことで、自分らしさを見つけていく方法を教えてくれる一冊となっています。

書籍の内容から、特に気になった箇所と感想をまとめましたのでぜひ、最後まで読んでみてください!



本の基本情報

しんどくなったら、心より先に体を整えよう

著者:いちい 葉子
発刊:2024/11/27
出版社:アスコム

著者のいちい 葉子さんは、整体指導士として延べ3万人以上の方に向かわれてきた実績があり、本書で紹介されている「まくら体操セラピー」は2か月先の予約まで取れない状況が10年も続いているとのこと。

まさに、心と体を整えるプロが書かれた書籍なので、どんな内容か気になりますね。

本書のテーマ

心の疲れやストレスに悩む人に向けて、体を整えることで心をラクにするという、新しいアプローチを提案してくれる本です。

そして、心と体の声を聴く中で、自分軸で生きていくこと、「自分のスタイル」を手に入れること、を教えてくれる一冊だと、私は感じました。

どんな人におすすめか

本書は以下のような方に、特におすすめの書籍です。

  • 心の疲れやストレスを感じている人

  • 体の不調、自律神経の乱れを感じる人

  • 整体や体のケアに興味がある人

  • 忙しい日常を送る中で「自分らしさ」を見つけたい人

それでは次の項目から具体的な内容に入っていきます!

体が整えば心も整う

ストレスや不安があるとき、まずは「心」にアプローチする、という方法を考えるのが、普通ですし、一般的かと思います。

実際、書店でも「メンタルを強くする」「マインドフルネス」「繊細さん」「ポジティブシンキング」といった本を多くみかけますよね。

Youtubeでも、考えすぎない方法、気持ちが楽になる音楽、マインドフルネス瞑想、アファメーションなど、心へのアプローチに関するものは、年々増えているように感じます。

それだけストレスを抱えやすい社会、ということの現れなのかもしれませんね。

本書では、タイトルのとおり、「心より先に体を整える」という方法が説かれています。

体と心はつながっているといいますが、近年では、疲れたときに、ごろごろするのではなく、アクティブレストといって体を動かすことで、ストレスが解消され、気持ちが上向いてくる、という方法も注目されてきています。

とはいえ、気持ちがしんどいときに、体を動かすのはおっくう、と感じる人も多いはず。。
安心してください、この本では、自宅で寝たままの体制で行える体操が具体的に紹介されているので、誰でもとりくみやすいものとなっています!

ポイントは背骨と骨盤

私自身、20年ほど、ずっと椅子に座りっぱなしで、長時間パソコンに向き合う仕事をしているので、肩こり、腰痛には、ずっと悩まされてきましたので、思い当たる節しかありませんでした。

休日に家族でとった写真をみたとき、自分の猫背、巻き肩のあまりのひどさ笑ってしまったことも 苦笑

仕事中もストレッチをするといい、定期的にメンテナンスに行った方がいい、というのは分かっているのですが、どうしても自分のことを後回しにしてしまい、体の不調を感じながら、生活しているが多いと思います。

本書では、「背骨」と「骨盤」が体じゅうの調子を左右しているといっても過言ではない、と書かれています。

背骨と骨盤には「脊髄」があり、まさに自律神経をつかさどる各器官につながる重要な部分です。

この背骨が曲がっていれば、首、型はもちろん、胃腸、肺など内臓のトラブルにもつながります。

デスクワークの人に、頭痛やめまいが多いのは、長時間ディスプレイを見ているから、といった要因だけでなく、姿勢の崩れからくる、背骨のゆがみで自律神経が乱れている可能性も高いとのこと。

逆に、背骨を整えていくことで、不調も改善しやすくなる可能性がある、ということですね。

心を整える「まくら体操」

「背骨」と「骨盤」へのアプローチが大事だと、学んだところですが、本書では、「まくら体操」というバスタオルを腰や、首にはさんでストレッチのように、体を動かしたり、部分的に力をいれてる体操が紹介されています。

私も実際にやってみましたが、どれだけ、体全体が凝っているかを実感するとともに、いつも、自分の体を酷使していて、体の声をきけていないのだから、不調につながるのだな、と感じることができました。

寝る前に、体操の時間をとることが勧められているのですが、1日の終わりに、自分の体の声を聴く時間を作ること自体が、不調の解消にもつながり、無理をしないようにする、自分自身を大事にする、ということにつながっていくのだと思います。

ぜひ自分の体と向き合って、痛みなど不調を感じる部分を見つけたり、自分の体に感謝する時間をとるだけでも、心の不調改善にもつながるはずです。

「まくら体操」の具体的な方法については、ぜひ書籍を手に取っていただ来たいと思います。

「自分らしさ」を見つける

本書には、心身の不調を改善していく、というテーマがありますが、その不調がどこからきているか、というと、やはり、働きすぎ、がんばりすぎてしまう人が多いのだと思います。

仕事はもちろん、家庭のこと、親のこと、など人生のステージごとに悩みは尽きないですし、その中で、自分のことを大事にする時間がとれなくなっていく。

SNS時代となり、世界中の人と自分を比較する機会が毎日のようにあり、同世代で、成功している人、日々が充実していて、何もかもうまくいっているように見える人が、たくさんいるように見えてしまう。

おすすめ機能によって、一度見始めると、同じような「成功者」の発信がどんどん流れてくつので、自分ももっと頑張らないと、とさらに自分に鞭をうって無理をしてしまう。

こういった流れが続くと、どこかで心身の不調に悩まされることになってしまいますね。

著者はこのようなサイクルを「しんどさの無限ループ」と表現されています。

インターネットは便利なものですが、気づかないうちに、おすすめの投稿が世界の全部に見えてしまうような一面もあり、使い方には気を付ける必要がありますね。

このループから抜け出していくには「誰かが決めた理想」から抜け出していくことである、と本書では説かれています。

いつのまにか、大人だから、親だから、こうしなくてはならない、という理想像に、自分自身がとらわれて、無理をしている。

役職や、出身大学などの肩書、年収が多い、などが価値とされている時代ですが、それらも、含めて、何かの比較で得られる「他人軸」であると、著者は書かれています。

もちろん、それらを手に入れるための努力を否定するものではないですが、誰かからの評価が欲しくて、やっていることだとしたら、「自分の心」が満たされることはないですよね。

簡単なことではないですが、自分の体と向き合っていくことで、誰かが答えを知っていることではなく、本当に自分がやりたいこと、ありたい姿を見つけて、「自分軸」を育てていけるヒントも本書にはたくさん詰まっています。

まとめ

今回は、心と体のつながりに着目して、心も体も改善していけるしんどくなったら、心より先に体を整えよう』をご紹介しました。

1日数分からでも、自分の体と向き合う時間をとって、体の痛み、不安やイライラなど不調の改善、そして、自分の心の声を聴いて、自分らしさ、を育てていける。
自分を大切にする方法を教えてくれる内容になっています。
普段、無理をしている、不調が気になる、という方にこそ、読んで欲しい一冊です。

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本書は、出版社の株式会社アスコム よりご恵贈いただきました。
この場でお礼を申し上げます。
#ツナグ図書館
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最後まで読んでいただきありがとうございましたmm 

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