見出し画像

趣味としての温泉のススメ vol1 〜温泉を好きになった理由〜

温泉ソムリエになって、早3年。

年に100湯単位で温泉に行った甲斐もあり、友人知人からは温泉好きとしての認知も得られた模様。


そんなときに、必ず聞かれるのが、

なぜ温泉を好きになったのか?

本当によく聞かれるし、20回以上話している。

そんなわけで、かなり個人的な話ではあるが、ここに残しておきたい。


学生時代、研究室生活の癒しとしての温泉


きっかけは、大学、大学院時代に遡る。

当時は、総合大学の理系学部に所属しており、データ分析系の研究室にいた。

授業や自分の論文作成だけでなく、企業と共同で行う産学連携プロジェクトにも属していた。

それゆえ、学生でありながらも、マルチタスクとハードワークで、ほぼ毎日深夜帰りを続けていた。

(冷静に振り返ると、同期と雑談したり、ネットサーフィンしている時間も結構あったので、効率化できたなと思うが・・・)

今でこそ、便利なクラウドサービスが増え、研究環境も整っているが、当時はデータ処理にも一苦労。

とても細かい、データの準備から、企業とのメールのやりとり、プレゼン資料の作成まで、まさに仕事のようだった。

そんな時、リフレッシュする場が、自転車で行けるスーパー銭湯だった。

特に、自分が好きだったのは、岩盤浴。

就活のエントリーシートの趣味欄にも「岩盤浴」と書くほど好きだった。


好きだった理由は、

・ゆっくり横になれること

・でも、熱いから寝れないこと

・スマホを持ち込めないので、脳が空っぽになる

・静かでゆっくりした気持ちになれること

といったところである。

とにかく、心身ともに疲れていたのだ。

特に、24時間営業の場所があったので、区切りの時期にはよく行っていた。


不安と疲れをリセットしてくれる、スタートアップ時代の癒し


時を経て、大学院を修了し、安定した会社で、社会人生活を始める。

・・・のはずが、自分は、大学院を修了する直前に休学に入り、友人が立ち上げたスタートアップに参画することに。

そこでも、仕事はデータ分析。

とはいえ、10人足らずのスタートアップなので、データ分析専業なんてことはない。

営業同行からメールのやりとり、イベント出展のための車運転や、ブース運営まで。

何も経験がないのに、海外の大型展示会に出展して、いきなり役員レベルの海外企業の人に、まだできてもないサービスのコンセプトを流暢でもない英語で説明したりとかもしていた。

今ふりかえると、本当に勢いだったと思う。笑

とにかく、あらゆる仕事を手にかけていた。

この時も、研究室時代と大差なく、とにかく仕事仕事仕事。

休日は、「仕事をゆっくりやれる日」だった 笑

当時は、10名程度で、一軒家や小さなオフィスに住んでいたこともあり、朝から晩までほぼ会社のメンバーと一緒に過ごしていた。

それゆえ、21時くらいになると、一度ゆっくり休憩しようとなり、皆でスーパー銭湯に行っていた。

普段オフィスに閉じこもっていることもあり、開放的な空間に行くと、アイディアも思い浮かぶ。

仕事の雑談もよくお風呂に入りながらやっていた気がする。

あの時、あの会話をしていなかったら、この決定はなかったかも?ってことも思い出すとたくさんある。

一方で、忙しいだけでなく、先が見えないキャリアについての不安もあった。

そんな中、仕事後や休日の癒しが、スーパー銭湯だった。

露天風呂で外を見るのが、心身の疲れへ癒しだけでなく、漠然とした悩みに向き合うきっかけになるというか、味わう時間というか。

今振り返っても、なんだかとても貴重な時間を過ごせていた。


そこから、休みのたびにはスーパー銭湯へ。

ただ、行く頻度が増えてくると、いつも行く場所ではなく、新しい場所を開拓したくなってくる。

ちょうど、当時の職場から実家に帰る途中の国道に、たくさんのスーパー銭湯があった。

そのため、実家に帰るたびに違うスーパー銭湯に行き始めた。


そんなことをしていると、同じスーパー銭湯でも、お湯の質や、施設のスペック、全体的な雰囲気など、様々な違いに気づき、

ここは好きだけど、ここはあまりよくなかった。

みたいな、一定の好き嫌いもしっかりと出てきた。

特に、お湯の質については、色々と情報が掲示されているけど、情報を読んでも何が違うのかよくわからなかった。

そこで知ったのが、温泉ソムリエという資格?である。


※ 次回は、温泉ソムリエをとってからの話を書いていきたい

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集