絶対他力
司馬遼太郎と宗教 第1部⑧ 親鸞と悪人 より引用
余談の余談
「絶対他力」苦闘した親鸞
「死ぬ一秒前」思う司馬さん
哲学に優れていた清沢の思想は、<宗教への近似値であってもやはり哲学>と思った。
司馬さんは宗教と哲学について、たとえば極楽があるかどうかという<絶対的な問題にいきなり入るのが宗教>で、あるかどうかを設問したときには、<相対的な世界になってしまう>と考えている。
<絶対他力>へ苦闘した親鸞のことばを伝える『歎異抄』を今に受け渡したのは清沢満之だ。
<哲学的なほうがより導いてくれる感じがして、清沢満之が自分の心の導師になったわけです>
そして司馬さんは、こうも言う。
<ぼくは死ぬ一秒前に「南無阿弥陀仏」で救われるつもりです。
司馬さんの家は、代々播州の「門徒」なのです。
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