子どもに響く言葉の秘密
『3歳までは否定語が理解できないから
こう言い換えましょう』
『自己肯定感を育てる魔法の言葉掛け』
など、少し調べると沢山の「言葉掛け」についての情報が溢れています。
でも、「やってみたけど上手くいかない」という声もよく耳にします。
なぜなのか??
それは、
「あなたの言葉じゃないから」
だと私は思います。
私の経験をもとに説明します。
私は15年以上保育士として子どもたちと関わり、毎日沢山の言葉掛けをしてきました。
その時気付いたのが、
同じ年齢でも10人いたら10通りの声掛けをしているということです。
例えばおもちゃを投げてしまった子に対して、Aちゃんには「それはやってよかったかな?」と、少し怒った表情を見せる。
Bくんには、「優しく置いてね」と目を見て真剣に伝える。
Cちゃんには「ポイはダメ!」と簡潔にジェスチャー🙅♀️を交えて伝える。
など、同じことを伝えるにしても、何通りもの伝え方をしてきました。
それは、その子の月齢や発達段階、性格、
その時の情緒などを踏まえて
言葉を選んでいるから。
さらには、自分とその子の関係性や、これまでの行動や背景もふまえ、
言葉やニュアンス、表情を変えながら
対応しているからです。
つまり、
私がその子を想い考えた「私の言葉」
で伝えているのです。
先生が変われば、関係性も変わるので、言葉も変わってきます。
さらに
「その子に伝えたい!」
という思いを言葉に乗せて伝えると、子どもはしっかりと「聴く」ことができるのです。
なので、あなたも
「自分の言葉」に「自分の思い」をのせて
子どもに言葉掛けをしてみませんか?
「そうは言っても何を言えばいいか分からない」
と思う人も多いと思います。
大丈夫です。
すぐには無理でも、
言葉は自然と出てくるようになります。
私も毎回色々なことを考えて計算して言葉を選んでいるわけではありません。
日々その子を観察し、深く関わるなど関係を作っていく中で、
自然と対応ができるようになったのです。
ただしその為に必要なことはあります。
🌱子どもを理解すること
🌱自分の感情をコントロールすること
🌱発達や発達心理を理解すること
などなど。
必要なことを学び理解すれば、見本なんかなくたってあなたの子どもに1番響く言葉掛けができるようになります。
1番子どもに響く言葉とは、
あなたが子どもを想い考えた言葉。
また、届くのは「言葉」だけでなく、
「その子を想う心」
という愛情も届きます。
初めは上手くできないかもしれません。
でも、初めからできなくてもいいんです。
やっていくうちに、子どもの反応を知り、子どもが変わる経験を通して、
親自身も子どもと一緒に成長していけます。