親は親で準備ができているとは限らない
親教お話し会をやっていると、これは本当にその通りだと思う。
親は、親で準備ができているとは限らないのである。
急に親になって、じゃあ、どう子どもと向き合えばいいのか、分からない。
どうやって接したら、子どもがすくすくと素直に育っていくのか…。
中には、私の子ども時代のように、よく病気をしたり、癇癪を起したりする子どももいるだろうし…。
子どもは子どもで、10人10色。それぞれ個性が違うし。
お兄ちゃん、お姉ちゃんと同じように育てられるか、というと、そんなこともないし…。
みんなが同じじゃない中で、経験したことがないことに向き合わされる。
そして、親は親で感情もある。
時にはカッとなったり、落ち込んだり、イライラしたり、批判的になったりもするだろう。
あるいは、仕事や家庭のことで疲れていたり、収入面で大変だったり、自分自身がうまくいっていなかったり…
そうすると、中には、子どもにあたる親もいるだろう…。
もちろん、それがどれほど子どもにとってダメージが大きいかは明白で、良くないことだけれど、今となってはの話。
たまたま、そういう事情が重なった中で育ったために傷ついている、ということは起こりえるだろう。
読売新聞で、「#しんどい君へ」という特集が組まれている。その中に、ミュージシャンのRADWIMPSの野田洋次郎さんの投稿を見つけた。野田さんは、幼少期に親から暴力を受けて育っている。成人してから、親に自分の率直な思いを伝えたそうだ。すると、父親も「俺もいきなり親になってどうしていいかわからなかった」と答えたそうだ。
私たちは、ついつい親にはいい親であってほしい、こんな親のもとで育ちたかった、といった理想像を求めてしまう。
そのために、理想と違う親をもったことで、自分まで否定してしまうということがある。
でも、どんな親のもとに育っても、それは、経験であって、あなたの価値を下げるものではないはずだ。
あなたの価値は、あなた自身で決めていくことが可能である。
親教お話し会では、そのヒントをたくさんお届けしていく。
読売新聞の記事全文はこちら。この特集は読みごたえがありますよ。