2024年大予測座談会⑤ - 自分らしくあること
周りがどうこう言おうが、自分らしくあろう。
そんな結論にたどり着いた座談会です。
1.仕事はつらい?
あずき:経営者意識を持って仕事をしようという話をしてきましたが、一方で、仕事は辛いもの、とか、お金を稼ぐだけの場、とか、そこから抜け出せない人も多いのかなと。私は基本的に、どんな仕事についている人であれ、ほとんどの人は、自分でその仕事を選んでいると思っているんですよ。選択肢が少ないなりにね。ということは、自分で決めて自分でやっているから、その仕事が好きで、それなりに楽しんでいるのかなと思っているんです。でも、ある人と話をしたら、「そんな風に思うの、あずきさんだけですよ」と言われてしまって、「ほとんどの人は、仕事に追われて楽しいとか考える余裕がないですから」と。ほとんどの人が、仕事楽しいと思ってないのかなとか、めちゃくちゃそれがすごいショックというか、私が短絡的すぎるのかなと思ったりしたんですけど、実態としてどう感じられます?
ゆーりママ:一時期、僕の中で、悪い意味で突き刺さった言葉があったんです。それは、「なりたいものではなく、なれるものを見つけた人が大人」っていうセリフなんです。こんな風になりたいな、じゃなくて、みんな妥協をして、これだったらできる、これぐらい下げたらできるんじゃないかな、これぐらいだったらギリギリいけるかな、という判断基準で仕事を選ぶようになって、でもやっぱり辛くてしょうがない。そうなると、向上心というのが湧かなくなるし、日々目の前にある仕事をこなして、それぞれそこそこのお給料をもらってという考え方になってしまう。辛いと思いながらも「そこそこやってる」っていう人が、やっぱり大多数ですね。言い換えれば、その層に向かって、その大多数に向かって、仕事に誇りをもって、楽しめるように変えていくのも、僕らの課題だと思ってるんですよね。
あずき:今就いている仕事を好きになってほしいというか、あとは、仕事もそうだし、人生においても、自分で考えて何かアクションを起こすことが楽しいと思って欲しいなとか、そういうことを感じてもらえる人を1人でも多く増やしたいですね。
2.自分らしさを見つける
あずき:私の知り合いで、バブル入社世代の人がいるんですよ。そこそこ名の知れた会社だったんですが、定年退職まであと1年というところで仕事やめたんです。びっくりして、「定年まで待てばよかったのに」、って言ったら、「それまで我慢ができなかった」って言うんです。で、今、悠々自適に過ごしていましてね。資格取ったり、短期契約で仕事をしたり、自由にやってるようです。私の目から見たら、何かから解放されてるなと。これまで、ちょっと大変なんだろうなと思っていたので、余計に思います。だけど、キャリアコンサルタントをしている友達にそのことを話したら、その会社の情報も持っていて、「それは早期退職制度で、いわゆるリストラされたんやわ(かわいそう…のニュアンス)」って、決めつけるように言って、そうなんかなと思ったんです。でも、私は、リストラかどうかは分からないですけど、今、その知り合いが、なんか幸せそうに自由に前進していて、それこそ自分らしい何かを手に入れようとしてる過程なんだなって感じて、なんかいいなと。
ゆーりママ:それが本当に何よりです。自分らしくあること、そして、何かにチャレンジしている人は、目指す方向性と、何をやるべきかをきちんと理解していると思うんです。大変かもしれないけど、そこに意義があると理解できいるから、より幸福度が上がると言いますか、充実してるということを自覚できると思うんです。
たま:そのお知り合いの方、ウェルビーイングを地でいってらっしゃるように思います。
あずき:「あの人はリストラされてかわいそう」は、人の物差し。自分なりの幸福度、ウェルビーイングを感じていたら、周りのことに気にする必要ないんだなと、今回気づきましたね。
3.かくいう僕も…
ゆーりママ:そうです。周りから色々言われると思うんですけど、本人がどう感じているかですよね。かくいう僕も、昼間からカフェにいてウダウダやってるから、ご近所からは変な目で見られます。平日の昼間から何やってるの?って。
あずき:(笑)コロナ以降は怪しさもなくなってきましたよね。テレワークされているんだなと。
ゆーりママ:割と説明がつけやすくなりましたけど、一時期はひどくて。ご近所のお子さんが僕を指さして、不審者~!って言ったことあります。
一同:(笑)
あずき:でも、ゆーりママや私の知り合いのように、組織に属しようが属さまいがですが、自由に仕事を謳歌している人がたくさんいらっしゃると嬉しいですね。
ゆーりママ:「自分らしさ」をしっかりと広げて、それが自分の振る旗として気持の中に存在すると、今まで引っ込めてた意見とか、こうしたらいいのになっていう理想とかを、よりちゃんと言えるようになると思います。個人はその場が必要だし、企業側管理職としてはそれを引き出して受け入れる名司会者になる。その2つの軸が必要だなと思っています。
(つづく)
<まとめ>本日の大予測(?)ポイント
1.自分らしくあること。何かにチャレンジしていること。意義を見出せれば幸福度・ウェルビーイングが高まる
<付録>押さえておきたいワード
ウェルビーイング(Well-being)
精神的・身体的・社会的に「良い(well)状態(being)」を指します。(一般社団法人ウェルビーイングデザイン「ウェルビーイングとは」, 2024.2.6閲覧)
座談会メンバー紹介
以下のサイトから、動画(短縮版)で見ることができます。
お役立ち道ねっと「2024年大予測座談会!(後編)/ 自分らしさ全開でいこう!」
文字起こし & 編集 あずき