『人目』を気にする子育ては悲劇を生む
親子の組み合わせは無限なのに・・・
どうして人は、評価や比較をやめられないんだろう。
「お母さんは美人なのに、誰に似たんだろうね」
「お父さんはあんなに背が高いのに、大きくなれないね」
「お姉ちゃんはよくできたよ~あなたは・・・・」
「きょうだいの中で、あなただけ落ち着きがないのよね」
・・・・
幼少期から私たちは、親や他者の評価や比較にさらされ
続けて生きています。
本当に、人って「評価と比較」が好きな生物です。
こういう類の言葉に傷ついた経験は、誰にでもあるのでは
ないでしょうか?
私自身、息子二人の母親です。
同じ両親から生まれ、同じように育てたつもり(あくまでも
”つもり”(笑)なのに、長男と次男は全く違います。
親子の組み合わせの数も天文学的な数字です。
相性もあるでしょう。
たとえ親子であっても「合う・合わない」
があって当然なんです。
ところが、世間の目はそれを許しません。
【親は子を愛して、かわいいと思って当然】
これが世間の声です。
確かに、そう感じて愛情いっぱいの子育てをできたら、
最高に幸せな親子関係です。
しかし、現実はそんなに甘くありません。
《育てにくい子》は確実に存在します。
そしてその《育てにくい子》の親、特に母親は、「悪い母親」に
なる可能性を秘めています。
育てやすい子の母親は「良い母親」と世間から
評価されています。
たった3~4人の家族であっても、相性は存在します。
そして、相互の人間関係が絡むと、もっと複雑です。
自分らしさを育児に出していい!
私も子育て中に何度も苦い経験をしました。
子どもと外出すると、優しいのか、お節介なのか
どちらとも取れないよその方から、意見されました。
「そんなことしてちゃダメよ」
「もっとこうしなきゃ、子どもがかわいそう」
「お母さんがそんなんだから、子どもが言うことを
聞かないのよ」
などなど・・・・
まだ若かった新米ママの私は、そんな外野の言葉に
傷つき、落ち込みました。
心の中では、「私の子どものことは、私が一番わかってる。
あなたに何が分かるって言うのよ!」
という怒りで満たされていました。
でも、一言も言い返せないのが昔の私です。
今の私なら、笑って聞き流し
「そうですね~」
「ありがとうございます」
と言葉を返せるけれど、当時はもういっぱいいっぱい。
そして、そんな嫌な出来事があったことを
夫にすら話せなかった自分がいました。
自分を責めて、家族にも話せないんです。
自分の子育てが悪いんだ。
私は良い母親ではないんだ。
そんな思いが私を追い詰めていきました。
ハッキリ言います。
他者の意見など無視してOK!
素直に聞く必要などありません。
だって、その人はあなたの子どもにも、
あなたの人生にも責任などないのですから。
無責任だからこそ言える発言なのです。
『過保護』『過干渉』『放任』のレッテルを貼らない
言葉って不思議です。
温かい毛布のように人を包むこともあれば、
鋭い刃で人を刺すこともあります。
あなたの子育てを見た他者が、あなたに対して
「過保護ですね。子どもが自立しないわよ」
「そんなにかまっていたら、子どもが自分では何もできない子になるよ」
「子どもを放任じゃないの?もっとちゃんと見て」
と言ったとしても、その声を受け止めたうえで、悩む必要は
ありません。
他者の助言は一応聞きましょう。
でも、子どもと過ごす時間が一番長いのはお母さん、あなたです。
もっと自信を持って、目の前の子どもと対応して良いのです。
過保護、過干渉、放任・・・
一見そう見えても、その行為がその時に、その子に必要な場合が
沢山あります。
人の意見なんて、テキトーに聞いてよいのです。
お母さんは”自分らしさ”をもっと発揮してください。
お母さんの”自分らしさ”は、子どもにも伝わります。
お母さんから受け継いでいきます。
よその人の意見に振り回されて、何が正しいかを見誤る
ことのないようにと願います。
一番気にかけて欲しいこと
人目を気にしない。
自分らしさを発揮する。
子どもにレッテルを貼らない。
これらは、お母さんに伝えたいことのほんの一部です。
本当に私が伝えたい、一番大切なことは
【子どもを理解しようと努めること】です。
言わずもがな、あなたとお子さんは別の人間です。
同じ遺伝子で繋がっていても、別の個体です。
全く違う資質や性格、考え方で生きていることを
お忘れないように。
だからこそ、違う人間だからこそ、
子どもを理解しようと努力してください。
人間関係を継続するうえで、努力が必要である、
ということを無視しないでください。
親子だから分かり合える。親子だから愛情を持てる。
それは幻想です。
親子だからこそ憎み、呪い、苦しむ悲劇は多く起きています。
親子だけではありません。
夫婦、友人、職場の同僚、これらの人間関係において
他者を理解しようと努めることは
あなたの人生を明るく照らします。
理解しようと努めたうえで
その《違い》を認めることが重要です。
みんな違うんです。それが当たり前なんです。
理解しようともせずに、「どうせ無理」とは
絶対に言わないでください。
「どうせ無理」からは何も生まれないのですから。
今日も、最後まで読んでくださって
ありがとうございました!
また遊びに来てくださいね。
ごきげんよう。
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