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子どもがウソをついたら、親はどうすればよいか。


子どものウソの理由

今日のお話は『子どものウソ』がテーマです、
みなさんのような大人のウソには、複雑な
理由や思惑が含まれています。

しかし、子どもは違います。
ウソをつく理由は、とても単純明快なものです。

『考えられる理由』
その1:してはいけないことをしてしまった時
その2:やりたいことを親に邪魔されそうな時
この程度の分かりやすいものです。

みなさんにも心当たりがおありでしょう。
人生で一度もウソをついたことがありません、
という方がいれば、理解不能かもしれませんが
おそらく、子どものウソってこの理由で全てです。

私の幼少期の大ウソ大事件

私は3歳の時に、大ウソ大事件を起こし
それがきっかけで、「親をだましちゃいけない」
と心に決めました。

いつものように、母親と夕飯のおかずを
近くのお魚屋さんに買い物に出かけた時のことです。
(当時はスーパーではなく、魚屋さん、お肉屋さん、
豆腐屋さん、とはしごして、買い物をするのが楽しみでした)

私はタコが大好きで、その日の夕飯にどうしても
”ゆでだこ”を食べたくて、お魚屋さんの前で主調し始めました。

しかし、母は「今日はタコを買わないよ」と取り合って
くれません。そこで私は、魚屋さんの店先に寝っ転がって
大泣きしながら「タコ買って!」と叫び続けました。

母は私に「ダメよ」と言い聞かせながら、手を引いて帰ろうと
頑張りました。
私と母の引っ張り合いが始まりました。

ここで私の大ウソ発動です!

母に腕を引っ張られていたので
「腕が抜けた~」と号泣したのです。
そう言えばタコを買ってくれると思う3歳児の浅はかな
知恵です。
このウソは、子どものウソをつく理由のその2である
『やりたいことを親に邪魔されたくない』に当てはまります。

ここで思いがけない方向に事態は進みました。
母を含め、魚屋さん、周りの買い物客など大人たちが
「大変!すぐに病院に行かないと!」
と泣き叫ぶ私を抱えて、大学病院に担ぎ込みました。

私は内心(え~~~~っ!?)です。
レントゲンを撮って、全ての大げさな検査を経て
診察室でドクターが、とても心配している母にこう言いました。

ニヤニヤ笑っているドクター
「お嬢さん、腕、何ともないですね」
そして言葉には出さずに(バレてるよ)と
このやんちゃおてんば娘!という顔で私鵜を
覗き込みました。
私はこの時、
「大人は騙せない」と痛感しました。

ところが・・・・・
家に帰ってから、家族は私を叱りませんでした。
叱る代わりにこう言いました。
「腕が抜けたなんて発想は、みやちゃんにしか
できないな。あんたはタダものじゃないわ」
でした。

家族全員が呆れながらも、私がそんな大ウソをついてまで
タコが食べたかったんだね。と受け入れてくれたのです。

このエピソードは親戚が集まる席で何十年にもわたって
語り継がれました(笑)

このエピソードをきっかけに、私のウソはほぼなくなっています。

ウソをつく子に何が有効か?の結論

たった一言
「どうしたの?」と声をかければいいのです。

小さな子がウソをついているな、
悪い子だな、と思っても、決して
頭ごなしに叱らないでください。

子どもなりの理由があるのに、頭ごなしに
親が【正論をぶつけてくる】と子どもはどうしようも
なくなります。
逃げ場がないのです。

親は子どもに正しさや社会のルールを教えることも
大切な役目ですが、その前にすべきことがあります。

それは何かというと・・・
【親が安全基地になる】
ということです。

私の幼少期のエピソードをご紹介したのには理由があります。
私の家族は、育てにくい私に手を焼いていたと思います。
でも、私がどんなやんちゃな事件を起こしても
「みやちゃんは、変わっていて困ることばかりするけど、
それでも大事な大事な娘だよ」
というメッセージを言葉や態度で伝えてくれました。

そんな家族の中で育った私は、「自己肯定感」を高く育てる
ことができ、それは今の私の宝物です。

「育てにくい子」をお持ちのお母さん、
どんな我が子でも、まず一旦受け止めてください。

「どうしたの?」は魔法の言葉

お子さんがウソをついたら、追及する前にまず
「どうしたの?」の声かけをお願いします。

「どうしたの?」はこんな心が込められています。
こんなに素晴らしいあなたがウソをつくなんて、
「どうしたの?」
「何があったの?」
お母さんに教えてちょうだい。

お子さんは自分がウソをついたことを自分で
理解しています。
叱られる、と心の底ではビクビクしていますから
お母さんの「どうしたの?」に対して、驚いて
表情が和らいでいきます。

お母さんは、ウソをついたお子さんに
「私はあなたの味方だよ」と伝えるだけで良いのです。

お母さんが強い味方だと信じられたら、お子さんは
ウソをついた自分を反省し、良い子に育っていきます。


記事を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
みなさんのご家庭に、幸せのシャワーが降り注ぎますように。

YUME-IQ  池永宮代子


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