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【レシピのことば】料理酒と日本酒の違い、ご存知ですか?

レシピの材料欄に「酒」と書かれていた場合、「料理酒」と「日本酒」どちらを使いますか?

料理酒だって日本酒だって、どっちでも同じでしょう?

そう思われる方も多いのではないでしょうか。

料理酒と日本酒には明確な違いがあります。
料理酒には海水濃度に近い2%前後の塩分が含まれており、かなり塩っぱいのです。

なぜ塩が添加されているのかと言うと、「飲めない」ために添加されています。塩が添加されて飲めないために、酒税法の適用外になるからです。

今は技術的に進歩して低コストでお酒が作れるようになったので、酒税がかかるか、かからないか、で値段に大きな違いがなくなって来ていますが、以前は酒税がかかるかどうかで値段が全然違っていたのです。

お料理に日常使いする日本酒が高くてなかなか使えない…と言う事で、飲めないように加塩するようになったのですね。
塩っぱくて飲めないからお酒ではありませんよ、と言う事で酒税がかからないようになっているのです。

ですから、レシピに「酒」と書かれていたら、料理酒ではなく日本酒を使うか、料理酒を使うとわずかに塩分が多くなる、と意識して塩分量を加減しましょう。

とは言え、鍋いっぱいの煮物に大さじ1〜2杯の料理酒を入れたところで約0.3〜0.6gの塩分増です。一食分にしたらごく僅かな量なので、通常家庭料理向けのレシピに料理酒を使った場合の注意書きはありません。

また、レシピを書く人が料理酒を普段使いしているかどうかによって、「酒」が「日本酒」なのか「料理酒」なのかが違って来ますが、そこまではわかりませんよね。
私の書くレシピは、全て料理酒ではなく日本酒を使う前提のレシピですが、料理酒を使ったからと言って極端に塩っぱくなるものはほとんどありません。

病気などで塩分摂取量に制限のある人は、注意が必要ですので覚えておいて下さい。

少しでも塩分を控えたいのであれば、料理酒ではなく普通の日本酒を使うと良いと思います。

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!