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鮭を一尾、丸ごと食べ尽くす!:2020

今回で通算4回目の開催となりました「鮭一尾丸ごと食べ尽くしの会」。
今年はこのような状況ですし、前回開催した会場が使えなくなってしまったので開催に二の足を踏んで予定を組まずにいたのですが、前回ご参加下さった方からリクエストを頂きまして、無事に今年も開催する事が出来ました。

「鮭一尾丸ごと食べ尽くしの会」とは、魚食推し活動の一環として個人的に企画・開催している食いしん坊による食いしん坊のための魚を満喫するためのイベント「猫が悔しがるレベルで魚を食べ尽くす会」(通称、猫会)のうちの1回です。
この猫会は、「四季折々にその旬の魚をみんなで料理して美味しく食べ尽くそう」と言う主旨の集まりで、鮭の他、過去に鱧やカワハギの会を開催しています。

去年の様子はこちら↓

カワハギ会の様子はこちら↓

鱧会の様子はこちら↓

私の魚の師匠(豊洲市場の仲卸)に手配してもらい贅沢に食べ尽くす、いわば「大人の遊び」です。普段、切り身でしか店頭に並ばなかったり、個人ではなかなか買うことの出来ない魚を尾頭付きで購入し、無駄なく食べ尽くします!

今回は、たまたまTwitterで知り合った料理人の方にスペシャルゲストとしてご参加頂けることになり、一層楽しい会となりました。

時期的にもう名残の鮭ですが、そこは師匠が間違いなく手配してくれました。ありがとうございます!

早速、鮭をさばいていきます!

まずはお腹を開いて、大事な大事な筋子を取り出します。

お店で売っている筋子が一尾につき二本入っています。筋子一腹と言うと、二本です。

筋子と他のワタを取り出したら、一度汚れや血を洗ってからしっかり水気を拭き取って三枚に下ろします。

鮭の解体が終わったら、正身を切り分けて切身にし、頭やアラを食べやすい大きさにカットし、鼻筋にある軟骨を切り出します。

調理は時間がかかる筋子からスタート。
師匠に習ったように塩湯にしばらく浸けて卵膜が縮んできたら一粒一粒丁寧にほぐします。
いくらのほぐし方には色々な方法がありますが、ご家庭で食べる量なら手揉みが一番かと思います。
みりんや酒を煮切ってアルコールを飛ばしたものに漬けて味が入ったら出来上がりです。
今回は、みりんと醤油の醤油漬けと酒と塩の塩漬けを作りました。どちらもほぐして水気を切ったいくらをタレに漬けるだけなので、ほぐし方さえ知っていれば簡単に美味しいいくらが食べられます。

いくらさえ漬けてしまえば、あとは手分けして加熱調理をするだけです。
フィレをちゃんちゃん焼き、切身はムニエル、照焼き、フライにします。
鮭を煮た煮汁でご飯を炊き、身を混ぜていくらを乗せる「はらこ飯」は、今回は炊込み方式で簡略化しました。

塩漬けと醤油漬けの相がけなんて、家ではなかなか出来ませんよね!

12時過ぎにはテーブルいっぱいにお料理が並びました!壮観です!
最終的に出来上がったお料理は

・いくら2種(塩、醤油)
・フライ
・照焼き
・ムニエル
・カマ焼き
・ハラス焼き
・胃の湯引き
・心臓の湯引き
・肝のパテ
・ちゃんちゃん焼き
・粕汁
・はらこ飯

全13品お楽しみ頂きました。


氷頭とめふんを冷凍したまま、お渡し忘れると言う痛恨のミスもありましたが、皆さまにはお腹いっぱい召し上がって頂いてご満足頂けたようでホッとしております。

食後に紅茶と自家製の渋皮煮を召し上がって頂き、無事4回目の鮭一尾丸ごと食べ尽くす会はお開きとなりました。

秋から冬にかけては、鮭の他にも切身で出回る大型魚(ブリ、銀だら、サワラ、など)が多いので、機会があれば他の魚でも同様のイベントが出来たらいいなと思っております。

イベント等開催をご希望の方は、各種SNSのDMまたはメール
oyako.kitchen@gmail.com
にてお申付け下さいませ。


試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!