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#夏はにる:夏野菜はたっぷり煮込んで7段活用!

さて、夏野菜のシーズンです!

代表的な夏野菜と言えば、トマト、ナス、ピーマンですが、これらの野菜達は通年スーパーや八百屋さんの店頭に並んでいるため、あまり旬を実感する事がないかもしれません。

しかし、通年並んでいるからこそ、お値段が手頃になっていたり、普段は1個で売られているトマトが小箱でお得に売られていたり、明らかに色ツヤが良く美味しそうな野菜達が増えているのにも気付くのではないでしょうか?

※このエントリーは「#春はあげもの」に続く#食いしん坊の枕草子 シリーズの第2回目です。(あと2回あります)

第1回はコチラ↓

さて、そんな夏野菜は水分たっぷりで瑞々しいので、そのまま食べたり簡単な調理で美味しく食べられるうえ、身体をクールダウンしてくれる効果も期待できます。

ついたくさん買ってしまったり、家庭菜園のお裾分けで大量に届きがちなのも夏野菜の宿命ですよね。
そんな時におすすめのお料理がラタトゥイユです!

ラタトゥイユの良いところは、

・材料が野菜とオリーブ油だけ
・調味料は塩だけ
・3STEPのシンプルな調理
・温冷どちらも美味しい
・アレンジ、リメイクしやすい

です。

オプションは色々あれど、野菜と塩と油があればそれだけで野菜が美味しく山盛り食べられる最強なお料理なんです!
出汁とか火入れとか難しいこと一切なし!!

ポイントは2つだけ

①オイルはたっぷり
②しっかり炒めてから煮る

これだけです。

世に大量消費レシピは数あれど、消費したいそのもの以外の材料も同じくらい使うために余計な買い物をしなくてはならない、なんてこともあり本末転倒なものもチラホラ…

ラタトゥイユは言わば夏野菜のごった煮なので、一応目安の材料とレシピは書いておきますが、冷蔵庫と相談してお試し下さいね。

夏場は暑さで素麺やうどんなど冷たくて口当たりの良い食事で野菜不足になりやすいので特におススメです。

では、まずは基本のレシピから。

【材料】
・ナス … 2〜3本
・トマト … 1〜2個
・ズッキーニ … 1本
・玉ねぎ … 1〜2個
・オリーブ油 … 大さじ4〜5
・塩 … 小さじ1/4〜1/2

※ナス、トマト、玉ねぎはある方が良いですが、ズッキーニは無くても大丈夫
※パプリカやピーマンも美味しいです
※あればニンニクやガーリックソルトも◎
※ローリエ、ローズマリー、バジルなども◎


STEP1 野菜を切る

トマト、ナス、ズッキーニ、玉ねぎを同じくらいの食べやすい大きさに切ります。
輪切り、乱切り、ざく切り、食べやすければOKです。

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ナスは水にさらさないで下さい。
ナスの皮に含まれるポリフェノールの一種であるナスニンは、水溶性なので水にさらすと溶け出てしまいます。


STEP2 炒める

鍋にオリーブ油を入れて中火にかけ、切った野菜を炒めます。
オリーブ油の量に若干怯むかもしれませんが、肉や魚などの動物性タンパク質のうま味を使わずに野菜だけで美味しくするためと、保存性を高め、アレンジしやすくするために必要なので、まずはお試し下さい。

野菜を入れる順番は、ナス、ズッキーニを先に炒め、全体に油が回ってしんなりしたら玉ねぎ、最後にトマトです。

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油を吸う野菜から入れていく、と覚えておくと覚えやすいです。


STEP3 煮込む

トマトを入れたら塩を振り、ふたをして弱目の中火で煮込みます。
トマトに塩を振ることでトマトの水分が出て、トマトの水分が呼び水となり、他の野菜からもどんどん水分が出てくるので、水は入れません。野菜の水分だけで煮込む無水調理です。

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野菜の水分だけでこのくらいひたひたになります。
どの鍋でもフタさえすれば大丈夫です。時々様子を見て焦げ付かないように混ぜましょう。
この状態で野菜にしっかり火は通っていますが、保存性を高めるためとアレンジしやすくするため、もう少し水分を煮詰めます。
全く映えない色になるまで煮込んで、汁を味見して、味がぼやけていたら塩でしっかりめに整えて完成です。
アレンジしたり、作り置くなら普段より気持ち強めが正解です。


ラタトゥイユの7段活用

では、出来上がったラタトゥイユの7段活用をご紹介致します。

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1、温かいそのまま

出来立てを、そのままココットなどに盛り付けてどうぞ。カリッと焼いたバゲットを添えるのも良いですね。


2、冷やしてそのまま

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冷蔵庫で冷やしておいたものを常備菜として。
ガラスの器が涼しげでおススメです。


3、パスタソース
温製の場合はフライパンでラタトゥイユを煮汁ごと温め、茹で上がったパスタを入れてからめます。

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汁気が少ない場合は、パスタの茹で汁を少量足してから味見して塩で味を整えて下さい。
粉チーズとの相性抜群です。

冷製の場合は、茹でて冷水で締めたパスタに冷やしたラタトゥイユの煮汁をしっかりからめ、盛付けてから野菜を乗せます。

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オイルをたっぷり使っているので、この煮汁だけで十分ソースとしてパスタにからみます。ここでも味見は絶対にして下さい。パスタの水分で味が薄まっていたら塩で味を整えて下さい。
イタリアンパセリなど添えると彩りも良く美味しいです。


4、オムレツの具またはソース
具にする場合は、汁気が入らないように固形分だけを巻く前のオムレツに乗せて包みます。

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プレーンオムレツのソースとして使う場合は、温めてから煮汁ごとオムレツにかけて、野菜とオムレツを一緒に食べます。


5、キッシュの具
パイ部分は市販のパイシートを使えばお手軽です。汁気が入らないように固形分だけを取り出し、焼いて冷ましておいた台に野菜を並べ、アパレイユを注ぎ、粉チーズやピザ用チーズなどをたっぷりかけて、180度に予熱したオーブンで40〜45分程度焼きます。

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アパレイユは
・全卵 … 1個
・牛乳(または牛乳+生クリーム)  …  100ml
・塩 … ひとつまみ
を目安にするとレシピを見なくても作れます。


6、グラタンにリメイク
ラタトゥイユに市販のミートソースと茹でたショートパスタまたはじゃがいもを足し、バターかオイルを塗った器に入れ、パン粉やチーズをかけて200度に予熱したオーブンで20〜30分焦げ目がつくまで焼きます。

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ミートソースが無くても十分美味しく食べられますので、無ければないままでお試し下さい。
固くなったバゲットを角切りして煮汁を染み込ませてパングラタンにするのもおすすめです。


7、カレーにリメイク
カレー粉、トマト缶、ヨーグルトに漬けた鶏肉や豚肉を加えて夏野菜カレーにリメイクするのもおススメです。

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レンジ加熱したじゃがいもやかぼちゃも加えればボリュームも出てとろみもつきます。
もちろん市販のルーを使えばもっと簡単にリメイク出来ます。


甘さ控えめのパンケーキに添えてブランチにしたり、汁気を切ってホットサンドやパニーニにするのも美味しいですし、野菜を小さめに刻んでハンバーグソースとしてハンバーグと一緒に食べるのも美味しいです。

ここでご紹介したアレンジやリメイクはほんの一部ですので、色々なお料理と合わせて楽しんでみて下さい!


(続編はこちら↓)

第三回 秋はごまだれ

第四回 冬はからめて



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古谷 真知子:家庭料理のコンシェルジュ
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