(大きな声では言えないけれど)うな玉丼の作り方
もうすぐ土用の丑の日ですね。
雑に説明すると、「う」のつく食べものを食べて夏を乗り切ろう!と言う趣旨の日で、毎年うなぎを召し上がる方も多いですし、スーパー、コンビニ、ファストフード店でも行事食として全力で乗っかってきている状況です。
本来のうなぎの旬は冬なので、夏に無理して食べることはないのですが、うなぎはスタミナ食ではありますよね。ただ年々漁獲量が減っていて絶滅危惧種にもなっているので、このようなお祭り騒ぎに巻き込むべきではないと言う気持ちもあります。
私は死ぬ前の最後の晩餐にうなぎを食べたいくらいのうなぎ好きです。(普段から気軽に食べられないからこそ、なのですが)
だから、近い未来、うなぎが食べられなくなったらとても困りますし、年に一回くらいは美味しく食べられるよう持続可能な消費を心がけています。
消費者としてうなぎを守るには、買わない事で売る側に「売れないから仕入れない」と言う行動を取らせることが出来ます。売る側としては、売れるから仕入れるのですから。
「買わない」
コレがうなぎを守るために一消費者が出来ることの一つです。
しかし、店頭に並んでしまったうなぎを買わないとどうなるか?
誰も買わなければ食品ロスとして廃棄されてしまいます。ここに大きな矛盾があるのです。
うなぎは守りたいから買わない、だけど買わなければ捨てられてしまう。この大いなる矛盾の答えはなかなか出せません…
完全予約制にして廃棄をゼロにするなど、企業として出来ることはあるかもしれませんが…
とはいえ、純粋にうなぎをご家庭で美味しく食べる調理方法などを知っていて困ることはないと思いますので、私が大好きなレシピをご紹介します。
では、早速作ってみましょう!
【材料】(2人分)
・ご飯 … お茶碗軽く2杯くらい
・市販のうなぎ長焼き … 1枚
・ニラ(または小ネギ) … 1束
・卵 … 2〜3個
・酒 … 適量
【作り方】
1、ニラとうなぎ長焼きはキッチンバサミで食べやすい大きさにカットし、卵をボウルに割りほぐしておきます
2、フライパンにカットしたうなぎを重ならないように並べてひたひたに酒を注ぎ、中火にかけます
3、酒がふつふつと沸いてきたら、ニラまたは小ネギを入れてしんなりするまで1〜2分煮ます(写真は小ネギです)
4、付属のうなぎのたれがある場合はここで入れます
5、ボウルの溶き卵を菜箸に沿わせながら少しずつ流し入れ、大きく1〜2回混ぜて半熟状に仕上げます
6、ご飯を盛り付けたお皿や丼に半量ずつ盛り付けて出来上がり
【ポイント】
・うなぎにもともと付いている味と付属のタレだけでちょうどいいので、味付けの失敗がありません。
・酒で煮る事で、市販のうなぎのクセや匂いが和らぎ、うなぎがふわふわに柔らかくなって美味しく食べられます。
・ニラの香りがうなぎとよく合います。なければ小ネギでも。
・卵はMサイズなら3個、L〜XLなら2個有れば十分ですが、お好みで増減しても大丈夫です。
・卵を増やすと味が薄まりますので、薄味にしたい場合も卵を増やすと良いです。
・山椒があるとより美味しいです。タレに付属のものがあれば是非途中で味変を。
種としてのうなぎと、うなぎ食文化、どちらも守っていきたいですね。