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一人の百歩より百人の一歩【オヤジ店長のツイート日記vol.57】
こんにちは!オヤジ店長と申します!
人材育成、リーダーシップなどについてTwitterで発信している某外資系アパレルブランドで店長をしている読書好き、50代のオヤジです!
簡単な経歴や活動は、宜しければ私のTwitterをご覧ください。➡ @OyajiTencho
ツイートした事を掘り下げて記事にしています。今回のテーマは?
評価の基準は「一人の百歩より百人の一歩」
チームビルディングに関わる「評価基準」の大切さについていくつかツイートしました。結構反響♥を頂いたので掘り下げたいと思います。
このnote記事も内容が良いと思われたら「スキ♥」を押して頂けると幸いです。コメント、感想等もTwitterの方にリプ頂いても構いませんので、合わせてよろしくお願いいたします!
お店には業績は高いが身勝手な人、業績は低いけどフォローが上手な人がいる。会社の評価基準は前者に賞与も弾まれる。お店でフォローを沢山した人を表彰し凄く喜ばれた事がある。賞与の評価も上げたいが、せめてもと…管理者は「一人の百歩より百人の一歩を大切に」明日紹介する本に書かれた大切な言葉
— オヤジ店長 | noteで深堀りしてます! (@OyajiTencho) December 9, 2021
Twitterやnoteで「チームビルディング=協力性」について発信していますが「評価」という側面と合わせてお話したいと思います。
私はチームビルディング、マネジメントにおいて今回のテーマでもある「一人の百歩より百人の一歩」という言葉が「座右の銘」になっています。
言葉の意味は察して頂けると思いますが、簡単に説明すると「個人プレーより協力性が大切」という事ですね。
一人の百歩→「一人が沢山業績を上げても」
百人の一歩→「僅かであっても百人の業績には敵わない」と言った所です。
以前から組織や職場の「協力性」については大切だと感じていましたが、下記Twitterで紹介もした人事評価に関する本を読んだ中で「一人の百歩より百人の一歩」という言葉を初めて知り、とても印象に残り座右の銘になりました。
オヤジの週末オススメ本の紹介📚
— オヤジ店長 | noteで深堀りしてます! (@OyajiTencho) December 10, 2021
「一人の百歩より百人の一歩」昨日ツイートした本書のスローガン。人事評価制度のコンサルを通じて「制度は大事だが、それよりも大切な事」が著者の実体験から語られ評価制度の盲点と改善策を解説。違った視点で人材育成にも役立つ本です!人事関係性以外の方も是非!🙆 pic.twitter.com/tC9ZSixqAi
会社の評価は諸刃の剣
組織の中で「協力性」については誰もが賛成だと思いますが、一般的に会社では「一人の百歩=業績が高い人」を評価しがちですよね…
「百人の一歩」すなわち「協力性」というのは数字で表す事は難しく評価基準もありません。
会社の評価というモノは「諸刃の剣」であるとつくづく感じる事があります。
私は今まで販売力のある業績が高いメンバーを沢山見て来ましたが、お客様には愛想が良くても仲間には身勝手で身内から全くリスペクトされないメンバーも見てきました。
ひとつの事に突き出てる人は個性も豊かだし素晴らしい人格者もいますが、結構曲者もいるのです…w
しかし数字重視で細かい事を知らない会社は、そんなメンバーでも高く評価します。
私達ラグジュアリーブランドでは「販売スペシャリスト」という販売専任職のポジションを設けている会社が多く弊社にもいます。
年始などに集まる会社の大きな表彰イベントにも業績の高いスタッフとして「販売スペシャリスト」が表彰台を独占し会社首脳陣も「皆、この人を見習って頑張りましょう!」と言わんばかりにスペシャリストと肩を組みながら満面の笑みで称える姿を冷めた目で見ている人達もいます…
何故なら一人の大きな業績は1から10まで全てその人間の成果では無いからです。その人間が手が回らず代わりに接客したりフォローしたり仲間の協力無くして大きな業績は達成出来ません。
業績の良いメンバーは有難く無くてはならない存在ではあるものの、自分の成績は本人の努力も勿論ありますが「仲間」のフォローや協力によって達成されている事に気づいてもらう必要があると私は思っています。
なのでツイートしているように私は「協力性」というお店独自の評価基準を設け、接客フォローを頑張った人や手伝ってもらったら当然と思わず
「“ありがとう”とお礼が言える人」「人として当り前の事が出来る人」を表彰する取組を行いました。
メンバーの自尊心に働きかける
称賛。手作りの表彰をお店で行った事がある。感謝のサンクスカードを沢山もらった人の表彰。もらった人も皆も笑顔。一方全社で毎年力を入れるのは成績優秀な人の表彰。冷めて見る人もいる。各職場には大抵環境や条件の良し悪しがあり安直な選出は誤解を生む。人は表面的な物より工夫や配慮に理解を示す
— オヤジ店長 | noteで深堀りしてます! (@OyajiTencho) January 27, 2022
弊社にはサンクスカードの取組があるので、貰った枚数が多い人や内容的に素晴らしい人を労う、お店独自の表彰制度です。
販売力があるメンバーでも、沢山カードをもらう人もいれば全くもらえない人間もいました。
業績が高い人でも仲間からリスペクトされているかそうでないか、これだけでもハッキリと明暗は分かれます。
表彰の結果を謙虚に受け止め、自分の態度を改めた人もいれば「売ってるのに!やってられない!」と言わんばかりに辞めた人間もいました。
私がお店で行った表彰の取組は、会社の大きな表彰式でも無いし、お菓子と手作りの表彰状という、とてもささやかな身内だけしか知らないモノでした。お金も勿論発生しません。
しかし人間の「自尊心」に働きかける取組には多くのメッセージが刻まれます。
会社の評価は大事ですが「身内の評価」「仲間からのリスペクト」がいかにチームビルディングに影響するのかという事を実感しました。まさに「百人の一歩」が始まるのです。
組織の中では管理者の裁量は僅かだし、会社の決定や評価は大きいものの誰もが「これは大切な事」と思っているのに、組織力学で明らかにおかしい事に傾く所を(心理的バイアス)修正するのが「管理者の役割」だと思います。
綺麗事かもしれませんが、ここに汗を掻けるかどうかメンバーは見ています。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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