個人的に、鉱物産出の有名な地方は数あれど、「日本三大金山」、「日本三大銀山」、「日本三大ペグマタイト」が揃っているのは福島県だけ。加えて我が国最高峰のノーブルオパールの産地まである。なので、地元贔屓目線ながら福島県こそ鉱物王国だと思っています。(^^) さて、鉱山跡を探して見つかるのは基本的に(製錬、貯鉱、搬出等に関する遺構を除けば)「坑口」であると述べましたが、まず、坑口を見つけることそのものが令和の現在では相当に難しくなっているのが現実です。 坑口は通常、閉
鉱物採集をする際、私有地がダメならどうするか。 安直ながら「公有地で拾う」というのが有力な答えの一つです。 私は、ブログでも紹介しているように「水石」も趣味として嗜んでいます。川で揉まれて十分に川ずれした山や谷、平原の形をした石を水盤に入れて床の間に飾って楽しむのです。 水石探しと、鉱物採集を(場合によっては化石の入った「ノジュール」と呼ばれる岩石探しも)川での石拾いという形で実践することがとても多いです。他の鉱物ハンターの方よりも圧倒的に川の中で鉱物採集している割
鉱山跡が載っている記録を読んだ。 地図も入手した。 さて、その次のステップ、フィールドに出る前の基礎知識として、私有地への許可なき侵入は我が国では原則として認められていないことを理解してください。なぜ「原則として」と付くのかも含めて整理してみましょう。 まず、法律上はどうなっているかというと、刑法第130条に「住居侵入罪」がありますが、これは住居、いわゆる現住の家や敷地への侵入に対する罪状であり、空き地や遠くの山林など現住しない私有地へ侵入しただけの場合には該当しま
鉱物採集が好きになった人が思うこと。 「有名な場所は、皆が採集に向かうのですぐに枯渇したり荒れてしまう。自分だけが知る採集地をなんとか見つけることって出来ないかな?」 でも、どうやって? 何を手がかりに? 地道な方法ながら、やはり鉱山であれば、当時のあるいは後年の「記録」いわゆる記載してある文書、文献を読むのが王道です。 ■ポイント! ここが重要! ・地元図書館へ行く。常設書架で「郷土の本」が読めるコーナーなど。 ・「○○県鉱産誌」、「○○県鉱山誌」を探す。