アロマテラピー検定1級に合格した話
2020/11/01実施のアロマテラピー検定1級に合格したので、試験までの経過を記録する。受験料はかなり高いけれど、「におい」が本能と直感を揺さぶるものであることを実感できて面白かったし、実際日常生活にも活用できるので、受験して良かったと思う。
試験概要
・1級 70問35分
・合格基準 正答率80%以上
・香りテスト2問(2級範囲スイートオレンジ、ゼラニウム、ティートリー、フランキンセンス、ペパーミント、ユーカリ、ラベンダー、レモン、ローズマリー+一級範囲イランイラン、クラリセージ、グレープフルーツ、ジュニパーベリー、スイートマージョラム、ベルガモット、レモングラス、ローマンカモミール)
・今回第43回からweb試験となり、試験時間が従来の半分になった。
用意したもの
・テキスト「1回で受かる!アロマテラピー検定1級・2級」(1600円+税)
・エッセンシャルオイル入門セット2級(2000円+税)
・エッセンシャルオイル入門Aセット(3000円+税)
・電卓(希釈濃度計算練習用)
・受験料(1級6000円+税)
★総額13860円(税1260円)
勉強期間、方法
・生活の木で購入したオイルセットで嗅ぎ分け(第43回試験は2問)練習。抽出部位ごとに雰囲気をつかみ、テキスト記載の香りイメージと一致させるようにした。
・抽出部位、方法、科名を暗記。特に1種類だけのものが頻出なので、種類が少ないものから順に覚えた。
例)心材から抽出されるのはサンダルウッドのみ
・アロマテラピーの歴史部分は人物名+書物をセットで暗記。世界史で習うような内容もある。
・においの嗅覚器から脳への伝達経路がちょっとややこしい。
・テキストで筆記の勉強を行った部分はトータルで20時間程度
★一週間あればなんとかなるはず
受験のきっかけ
・Twitterでクローブや木酢液の害虫忌避効果がすごいという情報を得て、観葉植物のそばに実際置いてみたら効果てきめんで、においをもっと活用したいと思った。
・AesopのHwylなど癖の強い香水にハマる一方で無印良品の店内で焚かれてるアロマがうわッめっちゃ嫌い!!ってなることもあって、自分の好きな香りを追求していきたいと思った。
・福本敦子さんの「今より全部良くなりたい」を読み、自分の心や体調の波を知り、自然に調整したいと思った。
・スマホを駆使すれば大抵のことが解決できる状態に馴れ、五感を使う機会が減ってきているので、自分の得意な感覚である嗅覚を伸ばしたいと思った。
実際試験を受けてみて
・4択の選択問題×70問で、35分中見直し1回を含めて15分で完了。運転免許試験の筆記のように問題文さえしっかり読めたら容易。
・香りテストは柑橘系っぽいとか、植物の属する科の雰囲気さえわかれば消去法で難なく突破できる。
・香りテストはおそらくコストの高いお花から抽出されるものではなく、葉/果実系に絞られるのではという予想。
・精油原料植物の科名、抽出部位、抽出方法、原料植物の形状は暗記すべし。
個人的に好きな香り
・フランキンセンス(カンラン科/樹脂)
イエス・キリストの生誕時にミルラとともに捧げられた香り。甘さとスパイシーさのバランスがよく、ちょっとサバサバした骨太な感じ。どこか遠くへ連れて行ってくれそう。呼吸器によい。お風呂や枕元に垂らして使っている。
・ベンゾイン/サンダルウッド/イランイランのブレンド
ベンゾインのバニラのような甘さとサンダルウッドの荘厳かつミルキーな甘さにイランイランの爆発力を混ぜ込むことで「色情狂の尼僧」っていう感じのヤバさが生まれて大好き。丸の内サディスティック的な。
・ベルガモット/スイートオレンジ/サイプレス/サンダルウッド
爆睡できると噂の無印良品「おやすみブレンド」の真似。ホーウッドをアロマセット内に入ってるサンダルウッドに変更したもの。ホーウッドは希少なローズウッドの代用だそうで、まあウッド系ならええやろというやっつけ。ベルガモットとスイートオレンジに睡眠の質を向上させる効果があり、サイプレスは不安を取り除き、サンダルウッドが高ぶった神経を鎮静する作用があるのでたしかにこれ垂らしてベッドに入ると夜中目覚めがちな私でも朝まで熟睡できる。
これからどう活かすか
・樹脂の重たい甘さは大好きだけれど、ローズ、ゼラニウムの華やかな甘さが苦手なことがわかった。香水選びの参考したい。
・あーなんか調子悪いわ、という日々のもやつきを解消する癒やしを手に入れられたという喜びが大きい。例えばヒノキや柑橘系の香りをかぐと頭がクリアになったり。ハンカチに少し含ませたりすると仕事の合間にもサッと使えるのが良い。
・生理前と生理初期は下腹部の鈍痛がひどくて通常の3倍ぐらい動きが鈍ってしまうけれど、クラリセージ精油をかぐと痛みが軽くなる気がする。シソ感が強いため、青じそドレッシングを思い出してしまい、冷奴食べたいな〜って意識が散らされるからなのかも
・低分子化合物である香りは、視覚や聴覚よりも早く大脳辺縁系に伝わり、感情や記憶に働くものであるから、無意識を引きずり出すヒントになるんじゃないかという可能性を感じてワクワクしている。
・モノは無くしたり壊したりすることが怖くて、手に入れる勇気が出なかったりするけど、"学び"は自分が忘れない限り失われない富になるなあと思った。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?