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とある大学院(農学系)で修士1年をやっています.研究職志望. これまで何もやってこなか…

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とある大学院(農学系)で修士1年をやっています.研究職志望. これまで何もやってこなかった自分への戒めを込めて,一日一本文献を精読することをノルマに,読んだものを日記として残します. 農業農村工学(農業土木)が専門ですが,囚われず幅広く読んでいくつもりです.

最近の記事

私信

更新が滞っていますね,ごめんなさい. hydrusと格闘しています. 少し待っててください(需要ないだろうけど)

    • 収穫は,あるときもあるし,ないときもある

      坂井勝,群落熱収支モデルを用いた蒸発散にともなう根圏土壌中の水分・熱移動の予測(2022),土壌の物理性 No.151,pp.35-47 均一な水分分布を用いてもそこそこよいシミュレーション結果が得られるのは一体なぜなのか,という疑問はついに最後まで解決しなかった... ※ここ数日更新できていなかったのは,土壌物理学を扱ったある名著を紙媒体で読み込んでいたためです.教科書として,くらいの気持ち.

      • 知識を得るのにも,知識が必要なんだね

        足立 et al.,本暗渠にモミガラ簡易暗渠と縦型暗渠を組み合わせた重粘土転換畑の排水改良効果の持続性(2011),農業農村工学会論文集 No.272,pp.99-105 久しぶりに,結論が全く予想できない文献に触れた気がする. これは論文ではなくあくまで実証実験の報文なので,アプローチが特異である云々よりも,私の前提知識不足が原因だろう. ただ,とにかく面白かった.根本的な原因に触れられておらず,「雨が降った直後の土壌水分量が高い時期に保守作業を行ったことで透水性が低下し

        • 農業土木の歴史を改めて感じた

          長谷川周一,古典を読む 粘土質水田の排水と暗渠に関する先駆的な 2 つの論文(2018),土壌の物理性 No.140,pp.29-34 早速,更新が2日空いてしまった.反省. 土壌物理学において,重粘土の透水係数は10^(-5) cm/sくらいのオーダーに収まるとされているが,実用上これを0と捉え,田面の地表残水の排水はもっぱら亀裂などの水みちによるものと仮定している.この視点は既往研究で基礎となっているそうで,把握に値するだろう. かねてよりこの学問分野では,例えば中

          必要知識が足りていなさすぎて,そもそも文献が読めないねという話

          高野 et al.,乾燥-不飽和土壌中の熱・液状水および蒸気状水移動の同時連成解析(1999),土木学会論文集 No.635,pp.13-29 だいぶ古い文献だけど,基礎になりそうな気がしたので. ・フラックス密度とはなに?  →次元は[L^(-2) M T^(-1)],単位面積あたりのフラックスのこと. ・連続関数の離散化がさっぱり.これは多分数学力不足 全体的に,致命的な前提知識不足.頑張らねば.気が重い.

          必要知識が足りていなさすぎて,そもそも文献が読めないねという話

          土壌物理学の復習をしないとな,という話

          斎藤 et al.,Hydrus-1d:土中水分・熱・溶質移動予測プログラム(2013),農業農村工学会誌,81-12 pp.993-996 最初の記事であれだけ論文論文と言っておきながら,初日から例外的に報文.俺の弱いところ. 今後hydrus-1Dなり2Dをツールとして使うことになりそうなので,今日はこれのお勉強. ソースコードも見てみたけれど,土壌物理学が頭から抜けてしまっているので正直何が何やら.使うときに見直しつつやるかとは思うけれど,もう少し復習しないとな,と

          土壌物理学の復習をしないとな,という話

          やりたいこと

          とある大学の理系大学院で修士1年をやっている. しかしながら,少し入り組んだ事情で研究テーマを大きく変更する必要が生じ,また主査も変わることとなった. 現在(2024/7/18現在)はいわば研究の滑り出し期間であり,少し分野の違う主査の別テーマの研究の手助けをしつつ,新たなテーマの基礎知識を学び直しているところ.要するに,配属直後のB3みたいなことしかできていないわけで,ガンガン実験とか調査とか,はたまた論文投稿とか学会発表とか進めている同期との落差に落ち込む毎日である.

          やりたいこと