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特殊構文よりも普通の文法

「英文解釈」と聞くと、なにやら特殊な構文に習熟することを想像する人もいるようですが、実はもっと頻度の高い普通の文法知識を英文理解で使いこなすことを第一の目標にしています。その目標を少し明確にしたいという思いで、文法能力開発の基幹教材のひとつを『英文理解の実践Ⅰ・Ⅱ』と名づけています。そして読むスピードを上げていくには、この普通の文法知識を意識しなくても使える状態にしていけばよいわけです。

「普通の文法」が何を指すのかは難しいところですが、高1までに学ぶ英文法の範囲を想定しておいて差し支えないと思います。現在はその大半を中学校で学ぶことになっています。そしてその「中学英語」が4技能5領域の同時並行の速習カリキュラムになっているため、大学入試レベルの英文を読む際に必要な知識を身につけ使いこなせるかどうかというところで、かなりの個人差が生じています。この個人差を埋めることも現在の受験英語では必要になっています。そこで既習(だったはずの)文法知識を確認し、英文を読み込み、読み込みながら文法知識をさらに深めていくことが重要になるのです。


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