主語と述語
今回は、主語と述語のお話です。日本語も英語も、文は主語と述語で成り立ち、主語→述語の順に配列されます。
日英語で同じなのはここまでです。日本語の述語には、次のようなパターンがあります。
このように、日本語では述語として用いることができる品詞が複数あります。一方、英語の述語のパターンは次の通りです。
英語では、形容詞や名詞を述語として用いる場合、そのまま用いずにbeという語といっしょに用います。このbeという語は品詞としては動詞に分類されています。つまり、英語の述語には必ず動詞が用いられるわけです。
日本語の(…+)の部分には、述語で用いた語の意味によって「名詞+格助詞」が加えられます。
英語でも(+…)の部分に、述語で用いた動詞や形容詞の意味によって「(前置詞+)名詞」が加えられます。
ここでは名詞が生じるパターンを紹介していますが、名詞が生じる位置に文が埋め込まれることもあり、これによって述語のパターンはさらに多様化していきます。
ここまでのお話は、以前扱った文型の学習順序の提案と関連しています。
英単語集や英熟語集からとりあえず受験勉強を始めようという受験生には、こういった形で「文型」と「動詞語法」「形容詞語法」をつなげていくのもよいかもしれません。冒頭に「文型」の章を設けていない文法語法問題集に取り組む際にも有効な枠組みと言えます。