ちかみち
古文の参考書の名著に『国文法ちかみち』(小西甚一著)があります。そして、文法を学ぶことそのものが、ことばを学ぶ時に「ちかみち」として機能します。「受験英語=文法」みたいな捉え方がありますが、期限の設定された学習においては文法学習は絶対に必要なものということができます。
英文法が全くの未習であれば、単純なものから複雑なものへと順序よく学んでいくことが効果的ですが、朧気ながらも既習であれば、実際に使いながら文法を学んでいくのもひとつのやり方です。精読というのは、大学受験英語において、文法知識を確認し、深めていく学習として位置づけることができます。
文法を意識的に学ばない場合も文法知識は必要ですから、ひたすら英語に触れ、使っていくなかで感じとっていかなければなりません。多読がこのための学習です。多読は確かに有効な学習ですが、短期間に一気に成果の上がるものではありませんし、受験において短期間で成果を上げようとすると他教科の学習時間を削りながら進めていくことになります。
なお、『ゆっくりとしっかり学ぶ英文法』も「ちかみち」のひとつです。と金攻めのような遅早のイメージです。