英文法授業の初回
今回は英文法授業の初回、というお話です。大学受験生向けの塾や予備校の英文法の授業では、初回に基本的な文構造や文型を扱うことが多いと思います。
以前は、このあたりの文法項目を扱う授業となると、品詞や文型の識別に終始する内容が目立ちました。文法用語を覚えさせる授業というのもありました。最近はこうした授業はだいぶ少なくなってきているようです。しかしながら、品詞の概念は文法でことばを学びためには必要なものです。英語を学ぶ場合は、英語にはどのような品詞があって、それらがどのような意味と働きを持つのか、英語の品詞の体系が日本語の品詞体系とどのように違い、どこに注意して英文法を学んでいくべきか、といったことを学習の早い段階で把握しておくことは大切なことです。当然、文法用語にしても品詞名くらいは覚えておいた方がよい、ということになります。
一方、文型は識別だけでは不十分です。むしろ、識別の中にはあまり意味のないものすらあります。基本文構造の学習では、学習者が自分で語句を配列してその構造を組み立てられるようになることが大切です。文型に関してもこれに連動して、動詞とその周辺の語句との関係を理解や表現の時に適切に認識できることが大切です。このため、初回授業の目標はこの辺りに設けることになるわけです。
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