確認のための文法問題集
今回は、いや今回も文法問題集のお話です。これまで英文法をしっかりと学んできた大学受験生が、これから確認のために問題集を解くのは適切な活用法です。これに対して、春から文法問題に取り組んでいるにもかかわらず、まだ間違えてしまう問題がたくさんあるならば、これまでに膨大な時間を損失していることになります。
持田のnoteでは何度もお話ししていますが、文法問題集は本来、文法知識の確認のために取り組むものであって、知識が身についていない段階で取り組むべきものにはなっていません。初めから文法書を読み込んで文法知識の習熟に重点を置いて学習をしていれば効率的であったのに、そこを問題集で文法学習をやっているつもりになっていた結果が、いまだに問題集の問題をたくさん間違えてしまうという現実です。
これ文法を学んできていて、まだ文法問題集による確認をしていない人で、問題集を解かないと不安だと思う人は、今から薄い問題集を解いて確認するとよいでしょう。全問正解に近い人が多いはずです。検討が必要なのは、これとは逆に春から問題集に取り組んでいても成果が上がらない場合です。事態を打開する方法は主に2つです。ひとつは、問題集の取り組み方を根本から改めることです。そしてもう一つが問題集を今すぐやめることです。いずれの場合も、実際にやるべきことはあまり変わりません。文法書の読み込みと例文の暗記に励むことになります。これが基礎固めです。先延ばしにはできませんし、やらないで済ませることもできません。秋には基礎から応用に移行と言われますが、基礎ができていない受験生の暦にはまだ秋は来ません。
本格的な文法書の読み込みが難しく感じるのであれば、中学校で学ぶはずの文法知識が身についていない可能性があります。その場合はより初歩的な教材で「基礎の基礎」を固めていく必要があります。自力では難しいという人は信頼の置ける先生に相談するとよいでしょう。持田は駿台の担当クラスの受講生には空き時間に個別の学習相談に応じます。それ以外の受験生には学習カウンセリングにて対応いたします。
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