もう一度言います!
主に大学受験生向けのお話です。
文法問題集にむやみに手を出してはいけません。これから大学受験の勉強を本格的に始める人は特に慎重になるべきです。理由は2つです。1つは文法問題集は文法学習経験ゼロの人が利用することを想定していません。少なくとも高校でそれなりに英文法を学んでいる人を想定しています。もう1つは多くの文法問題集は文法問題を集めたものです。「頻出」を謳っていても文法問題として出題されない文法知識は網羅されていません。これでは入試で配点の高い読解や作文の対策に繋がりません。
それでも「文法問題集で大学に受かった人の話を聞きます」という反論があります。確かにいます。しかしこれはしっかりとしたカリキュラムを持った進学校の出身の受験生がほとんどです。これは高校までにすでに文法を学んできていることと、自主学習の習慣が身についていて問題集の解説でわからないところは自分で辞書や文法書で調べることができることが大きく作用しています。そして何よりも、文法問題集と並行して読解や作文の学習も行っています。つまり、「とりあえず文法問題集」という姿勢で取り組んでいるのではないのです。
いままで受験勉強をしてこなかった人が文法問題集をやるとどうなるでしょうか。勉強の習慣ができていないのでこの問題集と並行してほかのことまでは手が回らないでしょう。英文法の学習経験が乏しければ間違える問題も多いでしょう。解説を読んでも理解できない箇所が多いはずです。理解できない箇所が多ければ辞書や文法書で確認しなければならない箇所も多いということです。学習習慣がまだ確立していない人にとって、これは面倒な作業です。つい後回しにしがちです。後回しにしたツケはどんどんたまっていき、収拾がつかないほどの付箋にまみれた問題集が出来上がります。
こんな面倒な作業よりも、英文法学習の中心を文法書に移したほうが建設的です。文法書を1章ずつ丁寧に読み込み、例文を覚えるようにします。独習が難しければ、先生について教わりましょう。もう5月も終わるです。迷っている暇はありません。即断が求められます。すでに問題集が付箋だらけになっているのであれば、直ちに問題集を手放しましょう。英文法学習はそこから始まります。
それでも、学校で小テストがあるなど、文法問題集を手放せない事情がある場合は、こちらをお読みください。
動画もあります。
現実は理想とは違います。文法問題集以外の受験の英文法は想像できないという人もいると思います。いきなり問題集をやめろと言われても、と困惑する人もいるでしょう。そうであれば、問題集で強行突破する方法もあります。
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