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英文和訳と和文英訳について改めて

英語の文法を日本語の文法と比較対照させながらしっかりと理解していくことの重要性はいつも持田のnoteで述べています。この理解には単に例文を日英語で見比べたり、文法書を読んだり、授業で解説を聴いたりすることも大切なのですが、同時に行うべきことは、英文和訳と和文英訳です。以前からTILT(Translation In Language Teaching)という考え方を紹介していますが、「翻訳」をことばの学びに応用することで、日本語と英語の類似点・相違点に深く入り込むことができ、それがやがて英語を(もちろん日本語も)自信を持ってかつ効果的に使いこなすことにつながっていくのです

適語補充のような4択の文法問題を解くよりも、英文和訳や和文英訳を優先させるほうが、学習効果は高まります。こうしたトランスレーションの活動はいきなりは難しいという場合は、整序問題などを利用して英語の語順に慣れておくことをお勧めします。例文の「声出し」と「筆写」はこれらの活動と並行させていきます。もっとも実際には、どのような形式の問題演習であっても、学習効果を高めることは可能ではあります

  • 文法の解説を読む・聴く。

  • (整序問題を経て)英文和訳・和文英訳に取り組む。

  • 例文の「声出し」「筆写」を行う。

これらの学習活動は、3つを同時並行的に、かつ循環的に進めていきます。「循環的」であることを支えるには、解説もただ一方的に「読む・聴く」だけではなく、疑問点を解決するための「話し合う」ということも必要になってきます。

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