「自分らしさを大切に」ー不登校体験記(8)
こんにちは、MASAYAです!
学校が息苦しい、自分の好きなことをやりたい。
そう思ったことはありませんか?
今回は、小学生のころに不登校になり現在は通信制高校に通う男子高校生のWさんにお話を伺いました。
この記事では、Wさんの「①不登校になったきっかけ」、「②変化のきっかけ」「③Wさんの学校に行けなくて悩んでいる子への思い」についてまとめさせていただきました。
Wさん、ご協力ありがとうございました。
それでは、ぜひ最後までお読みください!
①Wさんが不登校になったきっかけ
Wさんは小学1年生のとき、クラスに合わない子がいたことが原因で、約3ヶ月間学校に通えませんでした。
その後も周囲と合わないと感じながらも、小学4年生までは何とか通い続けていました。
しかし、小学5年生から中学2年生にかけては月に半分ほど休むようになり、中学3年生では完全に不登校になりました。
Wさんは当時のことをこう振り返ります。
「周りの子と合わないと感じていたのは、小学1年生のころからずっとです。
周りと同じことをしないといけないルールや雰囲気があり、自分のしたいことができないと感じていました。
それでも、小学4年生までは周りに合わせなきゃと頑張って通っていましたが、5年生になってからはどこか吹っ切れた気になって周りに合わせることをやめようと思ったんです。
それからは学校に行かずに家で過ごす日が多かったですが、家で暇を持て余した時には学校にいってました。
中学に入っても周りと合わないという思いは変わらずに学校に行かない生活もそのままでした。
中学3年生のときには、学校に行く頻度も減り、何もする気が起きなくてゲームやYouTubeを見て過ごしたり、たまに両親と遠出をしてました。」
②Wさんの変化のきっかけ
そんなWさんですが、中学3年生になりご両親と学校の先生に勧められ高校受験に挑戦します。
10月頃から勉強を始め、12月からは塾に通い本格的に勉強をしていたそうです。
Wさんに高校受験の時期について聞くと、
「両親と先生に『一度くらい受験の経験をしてみたら?』と言われ近所の高校を志望校にして受験することを決めました。
だけど、もし合格しても自分が高校に通えるのかという不安もあったんです。
とりあえず受験を受けてみて、できる範囲で高校に通おうと考えていました。
でも、試験が終わった後急に気持ちが吹っ切れて結果が出る前に通信制高校に進学することに決めました。」
そして、通信制高校に進学したことが、Wさんにとって変化のきっかけだったそうです。
「通信制高校では、あまり人と関わりたくない人、逆に元気で明るい人など色々なタイプの人がいました。
中学までと違い、皆が自分らしさを出していて、私も自分らしくしていいんだと思えたんです。
それまでは内気な性格でしたが、高校ではアルバイトを始めたり、人と関わることにも慣れていきました。」
と話してくれました。
また、現在高校3年生ということで将来についても聞いてみると、
「高校卒業後は、とりあえず今のアルバイトを続けて、社会を知るために他にもアルバイトをしてみたいです。
そして将来は映像関係やデザインなどの仕事をしてみたいと考えています。」
と話してくれました。
③Wさんの学校に行けなくて悩んでいる子への思い
学校に行けなくて悩んでいる子への思いを聞くとWさんは、
「何もできなくていいし、したくないことはしなくてもいいです。
経験は、楽しいことでもそうではないことでも必ず人生の学びになります。
特に私は人とのかかわりが大切だと考えています。
高校に入るまでは、学校に行かないままで何も出来ないままなんじゃないかと将来が不安で仕方なかったです。
しかし、通信制高校に入って同じように不登校だった子、様々な特性をもつ人に出会ったことで自分の世界が広がったと感じました。
自分らしさを大事していいんだと気づいてからは、小学生の時から感じていた息苦しさが無くなりました。
今も不安はゼロではないですが、信頼できる人がいるので大丈夫だと思っています。」
と話してくれました。
最後にーWさんのお話を聞いて
高校に入るまでは不安しかなかったというWさんは通信制高校でたくさんの人に出会い、頼れる人もできました。
不安を感じずに過ごせる居場所は誰でも必要だと思います。
『自分にあった場所』というのは頭であれこれ考えるものではなく、なんとなく雰囲気が好きとか、そこにいる人が接しやすいとかそんなものではないでしょうか。
Wさんのお話を聞いていると『自分らしく振舞える人たちを大切にしよう』、『不安を感じたときは、大切な人にもう一度目を向けよう』と思えました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
Wさん、今回はご協力本当にありがとうございました!
不登校についてのご質問等ありましたら、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。
記事についてのご意見、ご感想などもお待ちしております。
著者紹介
MASAYA
石川県野々市市を拠点として活動するフリースクール「BASE」のアルバイトスタッフ。小学校5年生のときに不登校になり引きこもりやうつ症状などを経験した。中学生のころにフリースクールを利用しながら社会復帰をした。通信制高校を卒業後、現在は大学で心理学を学んでおり教育の道を志している。
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