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事務所別THE SECOND 2023予選通過具合

 今まで、M-1とR-1でどの事務所の芸人がどれくらいまで勝ち上がったのかを調べて軽く一覧にしてきました。

 そして、この度、THE SECONDもグランプリファイナルに進出する8組が出揃いました。なので、THE SECONDでも予選通過具合を一覧にしてみました。これまでのように、まず勝ち上がった組数の一覧、それから各事務所の全参加者を100%として、何%の組がどこまで勝ち上がったのかを一覧にしてあります。

 それでは早速、勝ち上がった組数の一覧から参ります。

各事務所芸人による各予選の進出組数一覧

 THE SECONDの出場条件は結成16年以上のプロ漫才師であり、かつ全国ネットの漫才賞レースで優勝していない方々に限られています。更に今回が最初の大会であるため、様子見をしている方々もいらっしゃるでしょうが、全参加組数が132と他の大会に比べてかなり少なくなっています。同じ漫才の大会でも間口の広いM-1とはかなり対照的です。

 そんな中でもやはり吉本興業の参加組数が群を抜いており、フリーの芸人がそれに続いているという点は他の大規模賞レースと同じ傾向です。他の大会と違う点は、出場条件にコンビ歴16年以上があるため、比較的最近に設立された事務所は参加組数が少ない、またはゼロとなっている点です。

 続いて、それから各事務所の全参加者を100%として何%の組がどこまで勝ち上がったのかを示した一覧です。

赤い数字ベスト32が上位5事務所、ベスト16が上位3(4)事務所、ベスト8が最も多い事務所
(単位は全て%)

 他の大規模賞レースに比べて参加組数が少ないため、勝ち上がった割合も全体的に高めでして、たくさん参加してごく少数だけ勝ち上がる傾向が最も高い吉本興業の芸人ですら、ファイナルに進出したのは6.3%となっています。2022年のM-1決勝進出率が0.42%、2023年のR-1決勝進出率が0.35%であることを考えても、かなり高めです。他に事務所に関しても同様で、決勝に行った割合は高くても1桁パーセントだったのに、THE SECONDでは20%だったり33.3%だったりと、非常に高いです。3組参加して1組ファイナルとかそんな感じなので、そりゃあそうなるだろうなという印象です。言い換えれば、猛烈に面白いベテラン漫才師が事務所に1組いれば確率が大きく変動する大会とも言えます。

 また、コンビ歴16年以上という間口の狭い大会でありながら、小規模な事務所からの参加が結構見られたのが印象的です。今大会では選考会で敗退した組が大半でしたが、もし次回以降があった場合、番狂わせを起こす可能性は充分に考えられるでしょう。

 初回ということもあり、今後どうなるかは他の大会以上に未知数で、参加者の傾向がかなり変化する可能性もございます。ひとまず、今回の調査は以上となります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

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