防災士資格を取りました!
防災士にトライするまで
大学時代、私は阪神淡路大震災の発災直後に神戸に入り、その衝撃的な光景が今でも心に残っています。この経験がきっかけで地図業界に入ったのですが、直接的に防災に関わる機会が少ないと感じることがありました。
私が開発したルート計算エンジンが帰宅支援マップで活用されたり、法人向けの災害情報サービスを立ち上げたり、東日本大震災のがれき運搬支援ツールを提供したりと・・・・災害対応に携わる場面はあったものの、あの震災直後の「自分にできることが何もない」という無力感がずっと心の奥にありました。そんな時、防災士という資格を知り、「これなら自分も何か役立てるかもしれない」と一念発起したのです。
防災士資格の取得には、2024年9月時点で以下の3つのステップが必要でした。
ステップ1:「防災士養成研修講座」の受講
ステップ2:資格試験の受験(3,000円)
ステップ3:「救急救命講習」の受講
週末2日間で完了する研修があることを知り、さっそく申し込みを決意。アクセスも良く、日程もピッタリで、まさに「今しかない!」と感じました。
防災士養成研修実施機関は、都道府県、市区町村、大学、民間企業と4種類あり。土日で短期間でという条件で見ると民間企業での一択でした。NTTExCパートナーさんの研修が、ステップ1,2,3とセットで実施してくれる上、アクセスも良く、日程もちょうどよかったのですぐに申し込みをしました。
【参考】
https://www.nttexc.co.jp/solution/training/bousaishi/
研修項目としては、こちら。
・事前学習 講義・実習の1か月前からスタート
・e-learning 講義・実習の1か月前からスタート
・講義・実習 週末丸2日間
・救命救急講習 週末丸2日間のうちの一部
・資格試験 週末丸2日間のうちの最後1時間
研修に申し込んだ後
研修スタート!事前学習とeラーニング
申し込み後に届いたのが、防災士のバイブルともいえる「防災士教本」。分厚さに驚きつつも、特に科学的な内容は地球惑星科学科出身の自分には復習のようなもので、後半の制度や法律に関する内容が新鮮で、興味深く読み進めました。
さらに、スマホで場所を選ばずに取り組めるeラーニングも活用し、試験に備えた反復学習が気軽にできるのも助かりました。
研修当日:縮災へ向けてチームワークが鍵
研修は週末の朝からスタート。初日は「防災士に期待される活動」や「防災訓練と図上演習」など、すぐに実践的な内容に入りました。避難所運営を模擬体験する「HUG」では、目まぐるしく変わる状況にチームで対応。DXが進んでいない部分も体験し、「今後ここにITがどう関わるか」など考えさせられました。
午後からの講義では、「地震・津波対策」「自主防災活動」などを学び、動画や事例紹介を交えて深い理解に繋がる内容でした。ここで新たに知った「縮災」という考え方が印象に残りました。準備と対策で災害の影響を縮小できる、この発想が胸に響きましたね。
研修二日目- 災害の備えと情報発信の最前線
研修の二日目午後は、土砂災害、風水害など各種自然災害への備え、そして災害関連情報の発信方法についての学びがメインでした。この講義では、動画を通じて事例や最新情報を具体的に知る機会があり、特別警報や警報レベルの統一についても詳しく教えていただきました。
特に印象に残ったのは、災害に直面した時に的確な判断をするためには、こうした最新の情報発信システムを常に把握しておく必要がある、という点です。日常のなかで情報がどう発信され、受け取られるべきか、改めて考えさせられる講義でした。
救命救急講習
2日目はAEDと心肺蘇生法の実技講習もありました。AEDは停止した心臓を動かす装置だと勘違いしていたので、正しい使い方を知れて驚きました。実際に使う場面ではチームのサポートが欠かせないことも学び、街中で応急処置を知っている人が増える重要性を感じました。
防災士資格試験
研修の最後には30問の資格試験も実施。マークシート式で、事前学習や講義をきちんと復習していれば解ける内容でした。
待ちに待った合格通知
10月、SNSで他の合格者が通知を受け取ったのを見て「まさか自分は落ちた?」と心配しましたが、無事に合格通知が届きました。これで、防災士の認定条件がすべて揃いました!
そして防災士へ
12月3日ついに防災士認証状とカード式の写真入り防災士証が届きました。
書類の中には防災士協会への登録案内や防災士の心得の資料がありました。これからどんな活動になるか楽しみです。
最後に、同封されていた防災士協会に入ろうかどうか悩んでいます。
皆さんどうされていますか?コメントもらえればうれしいです。