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【自分の作った食材が世界で使われているという実感がある】50歳でバジル農家に転身した方の話

前回に引き続き、スタッフは静岡県の生産者さんを訪問しました。
今回は『温室野菜sano』さんに聞いたお話をレポート!


『温室野菜sano』について


佐野さんはガラスの温室でバジルを栽培されており、
収穫期には1週間に9キロほど出荷されています。
産直アウルでは、香りの良い“生”バジルソースが定評を得ています🌱

手摘みのバジルと生バジルソース(産直アウル商品ページより)

バジル農家への転身

現在はバジルを育てている佐野さんですが、以前は25年ほどメロン農家をされていたそうです。
50歳を迎えるのを機に育てるものを変えようと考えていた佐野さんはバジル農家への転向を決めました。
バジルを選んだ理由を尋ねると、
メロン栽培に使っていたガラスの温室を使うことで年中大量に収穫できるほか、バジルの需要が高い首都圏に近いことで新鮮なバジルを届けられることが強みになると考えたと仰っていました。(多くは沖縄などからはるばる輸送されているそうです)

栽培のこだわり

佐野さんはガラス温室で栽培されているため、水の量のコントロールや農薬使わない栽培ができるそうです。
また、バジルの葉を柔らかくするため、オーダーメイドの有機肥料で土作りを行なっているといいます。
葉が柔らかくなることで、ソースに加工した際もなめらかな仕上がりになります。

意外にも、立派な木で育てられていました!バジルってこんな大きくなるんですね👀

ネットで販売されているこだわりのバジルソースは、バジル本来の味や色を楽しんでほしいとの思いから、オリーブオイル、岩塩のみ、余計なものを入れずに自家製で作られています。(気になる方はこちらをチェック!)


転身して初めての経験

消費者とのコミュニケーション

ネットでの販売は、コロナ禍の時に、袋井市の農政課の勉強会で産直ECサイトを勧められたことがきっかけだそう。

しかし、実際に始めるまではネットで売るのは怖いことだと思っていたという佐野さん。
クレームやお金の仕組みに漠然と不安を抱いていたといいます。
「お問い合わせ対応なんて初めてのことで、適切な言葉づかいもわからなかったです。」と振り返ります。

不安ながらも、商工会議所に相談に行くなど地道に経験を積まれたことで少しずつ慣れていったそうで、現在は周りの方にネット販売を勧めることもあるそうです。

販路を拡大させるための営業活動

メロン農家の頃は栽培に手がかかり25年間旅行もできなかった佐野さん。
バジル農家に転向してからはバジルの販売を通じた営業活動なども経験できているといいます。

仲介などを通じた営業活動により、昨年5月に都内の高級スーパー(成◯石井)の販路を獲得されたそうです。(ちなみにこちらのお惣菜に使われているバジルは全て『温室野菜sano』産✨)
また、繋がりのある方のご紹介などで飲食店との契約や注文を受けているほか、ミシュランシェフから夏蜜柑の花の注文を受けたこともあるそう。


50代、これからのこと

バジル農家に転向したことで、ネット販売から高級スーパー、ミシュランシェフまで幅広く販路拡大の活動を経験された佐野さん。
「自分の作った食材が世界で使われているという実感がある。」と仰っていました。

今後については立体的に使えるスペースを増やし、バジル以外のものを作っていく予定だそう。佐野さんは「食材というより、ブランドを売りたい。」と考えているそうです。

メロン農家からの転身、そして初めての経験の連続。さらに他のものを栽培する計画や「食材ではなくブランドを売りたい」という目標。
アウルとしても、アクティブに挑戦を続ける生産者さんと共に頑張っていきたいと思いました!


『温室野菜sano』さんの情報はこちらから👇


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