【人と技術が融合した結晶】スマート農業でいちご栽培を拡大する静岡のお茶農家さんのお話
今回は静岡県 袋井市にある『やまも製茶』の山﨑さんに聞いたお話をレポート!
とってもお天気の良い日にお話を聞くことができました!
やまも製茶について
『やまも製茶』は名前の通り、お茶を製造する生産者ですが、お茶のほかいちごも栽培しており、いちご狩り体験も行っています。近くの神社に訪れた帰りにいちご狩りに立ち寄る人が多いそうです。
やまも製茶では、地元のお茶といちごを通じて、多くの人々に風味豊かな静岡の風土を味わってもらっています。
商品へのこだわり
販売するお茶は緑茶で、旨味の強いお茶を育てるために肥料設計にこだわり、茶葉の特徴を引き出す深蒸し製法で作っているそうです。
いちごの品種は、ほどよい酸味と甘みが特徴の紅ほっぺ。自社で苗の育成から行っているといいます。
育苗が上手くいくと病気も少なくなり、順調に収穫できるそうです。
「美味しい農産物をお客様にお届けできるよう、基本に忠実に、日々の栽培管理に取り組んでいます。」と語っていました。
未来を見通し、いちご栽培へ
山﨑さんがいちご栽培を始めたのは5年前。
東日本大震災の後にお茶に対する風評被害をうけお茶の売上が低迷したことで危機感を抱いた山﨑さん。「ある程度お茶の事業が安定したら、お茶だけに依存しないようにいちごを新しい柱となるようにしていこう」という目標を立てたといいます。
新しい柱をいちごに決めた理由は、お茶以外適さない土壌だったため地植えではなく高設栽培で育てられるからだそう。
スマート農業の活用
人と技術が融合した結晶
山﨑さんのいちご農園では、いわゆる「スマート農業」の技術でハウスの管理を行っています。
最適な生育環境となるようハウス内を常にモニタリングし、一定の温度・湿度・酸素濃度が保たれるようにしてあると言います。
特に、炭酸ガス供給設備を設置することで二酸化炭素の飢餓状態から守り、高設栽培でも艶があり糖度の高いいちごを作ることができるそう。
「設備と先端技術の力を借りることで、どのような時間帯でもきめ細かに管理することができています。やまものいちごは、人と技術が融合した結晶なのです。」と仰っていました。
ちなみに商品画像に使用する写真は、プロのカメラマンさんに撮ってもらうこともあるそう。近くに住んでいる方で、袋井市を盛り上げたいとご厚意でやってくださったと聞きました。
さいごに
現在はいちごの売上の方が増えてきていて、元々お茶畑だった場所もいちごの栽培地に変えているといいます。今後は、現在行っている袋井市のふるさと納税のほか、飲食店など新たな販路の開拓に努めていこうと考えているそうです。
今回は地元の風土を大切にしながら、お茶からいちごへと新たな挑戦を続ける『やまも製茶』山﨑さんのお話をレポートしました。
山﨑さんのように、地域の魅力を盛り上げている生産者さんをこれからも応援していきたいと思います。
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