ダウ90000の好きなところ
よっしゃーーー!! ダウ90000単独、抽選当たったーーー!!
どうも、ラリー遠田です。お笑いについてあれこれ言ったり書いたりするのを生業とする人間です。
ダウ90000が好きなんですよ。今回はその話です。ダウ90000が面白いとか新しいとかすごいっていう話はお笑い好きな人ならみんなよくわかってることだと思うので、そこだけじゃなくて、個人的にはこういうところが特に好き、っていう話をしたいんですけど。
簡単に言うと、私が好きなのは「(一見お笑いじゃないエモい感じのこともやるような感じがするけど)結局ただのお笑いであるところ」です。ダウ90000のそういうところをすごく信頼しているし、評価しています。
ダウ90000は「お笑いと演劇の中間」みたいなことを言われたりするし、本人たちも意識的に芸人とも劇団とも名乗っていないので、遠目で見ていると「演劇寄りのお笑いをやる人」って思われがちなんですよね。おそらく現時点でも、ダウ90000をちゃんと見たことのないタイプのお笑い好きの大半が、ダウ90000について漠然とそういうイメージを持っていたりするんじゃないでしょうか。
でも、私が知る限りでは、ダウ90000って、一貫してちゃんとお笑いだけをやっているんですよね。長い尺のコントの中に、ちょっと感動させたり考えさせたりするような展開みたいなものがあっても、そこをあんまり広げたり見せつけたりする気はなくて、あくまでも笑わせるのをメインにしている。そこのさじ加減が自分の好みに合っていて、たまらなく好きなんですよね。
コントをやる芸人の単独ライブでも、途中でちょっとエモい展開になる、みたいなことは普通にあって。それが必ずしも悪いわけではないんですよ。そういう要素がお笑いとは別の意味で面白いと感じることもあるし、そういうお笑いがあってもいい。ただ、個人的な好みとしては、どちらかと言うとあんまりそちらに寄っていない方が好きなんですよね。
少し前の『週刊ダウ通信』でダウ90000と永野さんが共演していてすごく面白かったんです。それもやっぱり、永野さんもお笑いだけをやる人だから、永野さんと蓮見さんの絡みがすがすがしくて良かったんですよね。混じりっけなし、というか。本当のことを言うのが面白いとわかっている人同士が、本当のことを面白く言い合うという感じが刺激的でした。
ダウ90000は面白いし、その面白さを信頼しています。