僕の『憧れ』だった職業。
少年時代、憧れた職業ってありますか?
僕は小さい頃からおしゃべり好きでした。
その頃から調子の良い少年でした。
子供の頃から植木等さんが好きでした。
お父さんは小さな工場経営していたんですが、職人なんですよ。
腕は良いが、交渉毎とか苦手。
それでいて優しいから、よく保証人とかになっていました。
騙されて借金が膨らんで。
お父さんは僕に工場の営業マンにさせたかったみたいです。
「お前は営業になれ!」ってよく言われました。
結局、それどころではなくなっていくんですけど。
プロレス大好きになった少年時代。
憧れたのは、プロレスの実況でした。
古舘伊知郎さんです。
子供の頃は、テレビ朝日のアナウンサーってわからずに新日本プロレス所属の実況者って勝手に思っていました。
古舘伊知郎さんがテレビ朝日辞めてフリーになる。
ってのを知って(そういう事だったのか)と思ったくらいでした。
無知だったんですね。
次に憧れたのはリングアナウンサーでした。
田中ケロさんの発する声が好きでした。
よく週刊プロレスやゴング・ビッグレスラーに特集が組まれていたんです。
ケロさんもレスラーと一緒に練習するって書いてあってビックリした事があります。
スゲェなぁ!って。
僕は、レスラーになれるもんじゃないと諦めていました。
ムリ!
根性ないですね。
猪木さんや坂口さんやアンドレ見てたら(ムリだ!)って子供の頃から思っていました。
そういうとこだけ変な知恵が回るのです。
新生UWFの頃は古田リングアナウンサーが好きだったなぁ。
お客さんが会場入って試合が始まろうとしてる時に「ただいまより!」って大声で叫ぶからお客さんがビックリしたり。
僕は以前にも書いたんですが、工場で現場仕事で臨時ボーナスをいただける時があったんです。
時には20万円くらい。
でも、お給料はもらっていませんでした。
お小遣いだったなぁ。
そのボーナスで購入するのはプロレスのビデオです。
新生UWFから始まって、RINGSにUインターに藤原組。
FMWにWING。
ユニバーサルプロレスに全女。
沢山購入しました。
当時僕は運転免許持っていなかったので、兄ちゃんに「取りに行け!」って言われていたんですけどね。
それよりプロレスでした。
レッスルさんって東京にプロレスグッズの店があって、これが欲しいってメモ書いて現金書留で送るんです。
今みたいにメールとかないから、何時届くかドキドキしていました。
仕事から帰ってきて段ボールで届いていたら嬉しくてねぇ。
晩御飯食べたらすぐに届いたプロレスビデオ見ていました。
懐かしいなぁ。
あのビデオはどこいったんでしょうか?
でも後悔は一つもしていない。
良い思い出です。
それぞれの団体にリングアナウンサーがいます。
田中ケロさんはもちろん。
RINGSの古田さん。
Uインターの吉水さん。
藤原組では宮田さん。
FMWでは荒井さんでした。
全女は今井さんでした。
皆さん、それぞれのコールがあって良い声されてるんですよ。
憧れだった、リングアナウンサーの皆さんは輝いてみえた。
ただ父の工場が倒産した。
借金を返す為に色んな場所で働いた。
『憧れ』どころでない。
大学も行っていないし、もういい歳だったから。
そんなこんながあって、僕も淡路島に行くようになりまた紆余曲折がありました。
でも、プロレス好きは変わらなかった。
プロレスが救ってくれた。
で、先日のGLEATです。
北側の一番前の席を購入していました。
青木真也選手と伊藤貴則選手の試合が観たかったから。
振り向けば、富山リングアナウンサーが!
沢山の団体で活躍されている。
REINA女子プロレスから観ていた。
当時からも舞台などで頑張られていたはずだ。
富山リングアナウンサーは覚えていないだろうが、2016年頃にお会いさせていただいて少しお話した事がある。
とても優しかった。
その頃から変わっていない。
フリーダムの新木場大会行った時も確かリングアナウンサーされていた。
蛍光灯がボンボン割れて怖かった。
そこに富山リングアナウンサーがコールされてるんだから(すごいなぁ)と思った事がある。
美声ながら迫力のあるコール。
その富山リングアナウンサーが目の前に。
嬉しかった。
隣には、Uインターのリングアナウンサーだった吉水さんが!
ミーハー魂 炸裂!
お写真撮りたい!
でも、失礼にあたるのか!
どうしたらいいかわからなかった。
休憩になった。
富山リングアナウンサーは、どこかに行ってしまってる。
吉水さんがいる。
真後ろに!
勇気を出して声をかける。
「すいません、僕Uインター時代から吉水さんのコールが大好きでして・・・」
吉水さんはニッコリと「ありがとうございます」
「お写真良いでしょうか?」
「はい!」
嬉しかったですねぇ。
ずっとビデオでながら見てきた方でしたから。
2022年の7月1日。
青木真也選手をコールされていた。
あの時は本当に感動した。
吉水さんのコールって最初は抑えながらも最後でグッとくるんですよね。
大好きです。
で、メインイベントも終わり帰ろうと思って後ろ向いたら富山リングアナウンサーが!
「すいません、お写真撮らせていただけますでしょうか?」
「はい!」
嬉しい!
富山さんが青木真也選手のコールをされた時は、本当に嬉しかった。
と、同時に懐かしさも込み上げてきた。
ここで、お礼を言わせてください。
ありがとうございます。
昔、1989年の12月。
大阪で長州力さんと蝶野選手が闘われているんですよ。
蝶野選手の応援に行きましてね。
蝶野選手は血だらけなるんです。
結局は、蝶野選手が負けちゃうんです。
僕は特別リングサイド4列目だったんですけど、帰ろうとする田中ケロさんに「蝶野選手、大丈夫でしょうか!」って心配して大声で聞いたら「大丈夫だと・・・思う」って言ってくださって。
「大丈夫だと思うから気をつけて帰ってね」って言ってくれたんです。
優しいお言葉に本当に嬉しかったです。
そして25年以上の時を経て、大日本プロレスさんでリングアナウンサーをされる時に田中ケロさんと記念撮影をしていただく事ができました。
本当に嬉しかった。
憧れの人でしたから。
縁の下の力持ち。
そして『選ばれし者』リングアナウンサーの皆さん。
皆さんがいるから、選手も試合も輝く事ができると思います。
ケロさんもまた元気なコールして欲しい。
リングアナウンサーの皆さんは、それぞれの位置で今日も頑張られてると思います。
大きな声でコールを響き渡されてるのでしょう。
リングで輝くのはレスラーだけではないのです。
職業・リングアナウンサー。
それは僕の『憧れ』であり、夢のお仕事だったのです。
そして今、僕は職場で24時間勤務中。
持ち場がある。
僕の次回の観戦予定はGLEATさんです。
また富山リングアナウンサーや吉水リングアナウンサーの美声が聞けるかな。
これでいいのだ。
さぁ、頑張ろう。