国籍や人種は違えど人間は人間①
留学を通して学んだことの一つに、
「結局人間は人間」
ということがあります。
つまり、国籍や人種は違えど、みんな同じ人間なのだということです。
留学中に日本にいる友達から、「欧米人って温かそうに見えて実は冷たいんでしょ?」と聞かれました。
それに対する私の答えは
「日本人にも色々な人がいるのと同様に、欧米人も十人十色だから一概には言えない」
でした。
私も留学する前は、国籍や人種に対する偏見で凝り固まっていました。
そして、国籍や人種や文化の違う人は、自分とは全く異なる生き物であって理解不能であると考えていました。
そのため、
「アジア人以外はみんな開放的で明るい」
とか
「イタリア人は全員陽気」
とか
「欧米人は全員気が強い」
など、ステレオタイプに当てはめて相手を捉えることで、思考をサボって理解を容易くしようとしていました。
しかし、普通に人間は人間であることを知りました。
例えば、確かにフランス人は自己主張の強い人が多めではあるけれど、自己主張しすぎる人が苦手だったり、自己主張が出来なかったりするフランス人もいるのです。
また、イタリア人でも、陽気な人もいれば、
自分の生きる意味について考える人や、
人に心を開くのに時間がかかる人もいました。
カナダに着いてから一番最初に
「人種は違えどみんな同じ人間」
ということを実感した出来事があります。
それは、大学で女子大生達が集合写真の自撮りをしていて「上から撮った方が可愛く撮れるわ!」と言いながらカメラの位置を調整して撮り直しているところを見た時です。
いわゆる写真が「盛れる」という感覚は
万国共通であることを実感しました。
また、頭のツボ押しをした時もそうです。
旅行中に仲の良い友達に頭のツボ押しをしたのですが、みんな心地よさそうにしていて、
同じリアクションでした。
その時に、肌の色も顔の造形も文化も何もかも違うけれど、同じ人間であることを実感しました。
さらに言えば、海外の大学生の話題は日本の大学生と変わりません。みんな恋や進路に悩みますし、気まずい沈黙も流れますし、喋りすぎて「あ〜あれ言わなきゃよかったな〜」と夜に後悔します。言語や文化等の属性が異なるだけなのです。
例を挙げればキリがありませんが、人種や国籍は違えど「人間は人間」であることを事あるごとに感じていました。
そうして、国際交流で大切なのは
自分と異なる属性の人達を
理解不能な存在として捉えずに、
同じ人間として理解しようと努めることが
大事なのだと思いました。
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