「休眠サポーター」とチーム。関係性の現実解とは?
この記事は、ジェフユナイテッド市原・千葉のアドベントカレンダー2021
(https://adventar.org/calendars/6852)の記事です。
はじめましての方も、そうで無い方も。カワノと申します。Twitterではろっきという名前でくだらないことを話しております。
ジェフサポとしては、皆様のおかげで「千葉フェライン」というフクダ電子アリーナにサポーター有志で看板を掲出するプロジェクトを企画し、2010年から代表として継続させていただいております。
スタジアムにいらしている方、DAZNで試合を見ている方にとっては「なんか見覚えあるかも・・・」くらいにはなっているのではないでしょうか。
そんな私ですが、最近スタジアムにたくさん行って応援をしているか?と問われると、実はあまり行けていない状況です。
(今年は恐らく5試合もスタジアムで観ていない気がします・・・。)
アドベントカレンダーの記事を考えるにあたって、皆さんと自分の違いを考えてみると、なんとなく「フクアリに行く回数・・・?」と思い、今の自分の考えをダラダラと書いてみます。
ほぼ現地観戦→ほぼ休眠サポーターへ
過去(大学生~社会人なりたての頃)はほぼ全試合現地に行くくらいでしたが、今は上記のような状況。恐らくサポーターとしては「休眠」に限りなく近いのではないかと思います。現在ではファンクラブは継続していますが、優待を使いこなせていないですし、気軽にスタジアムに行けるほどフットワークが軽い状態ではない。
こうしたサポーターの方、実は多くいらっしゃるのでは?と思います。Jリーグ全体として、こうした方々とどのように向き合っていくのか?については各クラブで考えることも多く、課題感として抱えている関係者の方も多いと推察されます。
そこで自分の体験からの現実解を考えてみました。少しでも参考になれば幸いです。
※「休眠」という言葉は、厳密に言えばサポーター目線の言葉ではありません。クラブなどサービスを提供する側の視点での言葉ですし、しかも正しく定義して使わないと誤解を生む言葉ですが、サクッとわかりやすいかと思い、今回の記事では使わせていただきます。
現在の状況(私の場合)
まず私がなぜ「全試合観に行けない」のか。
属性:都内在住。阿部ちゃん・佐藤兄弟と同年代。妻と子ども(2人)
平日:基本的に朝~夜(だいたいナイトゲームが終わるくらいの時間)まで仕事。もちろん一部調整できる日もあるが、コントロールできない日の方が多い。
休日:子どもが別のスポーツに打ち込んでいて(全国大会への出場経験あり←プチ自慢)、その送迎や付添、そして何より家族サービス(家庭最優先の気持ちは持っている・・・受け取り側はどう思うかはわからないw)
という状況であり、スタジアムに行くこと、ジェフの試合をリアルタイムで観ることに対しての優先順位が最上位ではありません(とはいえ時々フクアリに行くことを快く了承してくれる妻に感謝(両手をこすりながら))
そのため、現在は上記の合間で時間がある時はDAZNでLIVE観戦、それ以外は夜にダイジェスト観戦、という日々です。
そもそも、「休眠ユーザー」とは?
「休眠」という言葉をきちんと定義しないと、策を打つにも打てないと思っております。なのでなんとなくですが、自分の肌感覚で大きく3つに分類してみました。
①「常にジェフの情報を追えてるわけではないんだよな・・・」
スタジアムには数回行くけど、全部知ってるわけではないし、しっかり観る時と全く観ない時の差が激しい。情報は断片的ながらも見ている時もある。
②「現地には行ってないのでサポーターを名乗るなんて・・・」
試合は行っていないが、情報は断片的ながら見ている時もある。
※ここでは所謂地方サポ(地方から熱心に応援している方)は考慮していません。その方は充分に熱心なサポーターだと思います!
③「昔は応援してたけど、何度か行ったことあるけど今は・・・」
今の選手のことは全然わからない。情報に関しても疎遠になり届いていない。
上記でいうと、私は①になるのかな、と思い、妻は③ですw
一般的には「休眠」というと(どのデータで定義するかによりますが)②や③を指すことが多いでしょうか。
ライフステージの変化や住む場所の変化、ご家族との関係などなど、様々な要因がありますよね。
目指すべき状態とは?
上記のような人達にただ「スタジアムに来てください!」と言ってもなかなか効果は出ません。行ける環境が整っていれば行ってます。
なので、どういった状態を作ると良いか?
個人的な意見としての「あるべき状態」は「何か特別な、大事なタイミングがあったら、駆けつけることを検討してくれる」状態を作れれば良いと思っています。
例えるならエンジンは切らずにアイドリングしている状態。すぐにアクセルを踏んでくれる状態、が作れると理想なのかな、と。
例えば昇格が懸かった試合や昇格プレーオフ、またはその出場を懸けた一戦といった時にスタジアムに来てくれる、来ることを検討してくれる状態が作れればOKと言えるのではないでしょうか。
どうすれば良いか?
上記を目指すとした時にどうしたら良いか?ということを足りない頭で考えてみました。
①や②の人に対して:
情報を届けるルートはあるので、スイッチが入って立ち上がるタイミングを作ってあげることが重要ではないかと思われます。
もちろんチームの成績に起因する部分もあるかと思いますが、緩く繋がり続けることや、スタジアムに行くことをこれまで以上に羨ましく感じるような取組、友人・知人を介して情報を伝えてもらえる状態が作れると良いのではないか、と思っています。
「緩く繋がり続ける」でいうと、ジェフの2022シーズンに向けたファンクラブの「リモート応援コース」の設定はすごく良いのではないかと思いますし、(このツイートはもっと評価されていい)
勝利後にサポーターをバックに写真撮影するのは、サポーターとしては"くすぐられる” 取組だと思います!
③の人に対して:
まずは情報を届く状態を作る活動が必要になります。その上で②の状態に進めると良いですよね。
こうした方にジェフのオフィシャルサイトへ訪問してもらうことも難しいと思うので、SNSの接点は確保しておきたい所です。
これらの方々は「その方が知っていた時代から少しずつ現在へ繋いであげること」が必要だと思っており、
そういう意味では、DAZNで配信中のドキュメンタリー『The Never Ending Dreams ~想いをつなぐ~』や、
30 周年記念オフィシャル DVD/Blu-rayの発売に際したツイートは、熱心なジェフサポがリアクションする→それを見た①や②の方がリアクションする→その先へ・・・と、通常の試合関連のツイートより届きやすくなるかと。
そもそも千葉フェラインも同じ思想でして。
冒頭でお話をしたフクアリに応援看板を掲出するプロジェクトを始めたきっかけも、実はほぼ同じ理由でした。自分自身もスタジアムに行く機会が減り、周りの方でも様々な事情で同様にスタジアムに毎試合行くのが難しくなっている方が増えてきていました。なので「少しでも、簡単に繋がりを続けられること」ができないか、という考えの中で模索していった取組が、「看板の掲出」でした。なのでご賛同いただいている方にとっては「ジェフと繋がり続ける」ことがこの看板を通して実現できれば良いと思っていますし(なのでもっとDAZNさん映してください!!!)、フクアリから「ダメ!」と言われたり、スタジアムに多くのスポンサーが増え、私達の出す場所がなくなるまで掲出し続けていきたいと思っています(ゴールは「企業の看板で埋まってあの看板が追い出されること」ですがもう少々かかりそうですね・・・・)
何かあった時に来てくれる状態を保ちつづけよう!
というわけでとりとめなく書いてしましましたが、ファンが増える、ということは逆説的にはファンじゃなくなる方もいるわけで、試合に行けない方や、もう追うこと止めてしまう方をいかに減らしていくか、がすごく大事なのかな、と考えます。
そのためにも「不快な状態にならないように」「緩く繋がり続ける」ことを目指してほしいです。その取組に休眠サポーターの中では比較的熱心な方である私が貢献できるなら、それはすごくありがたいことだなーと思っています。
この記事が少しでも多くのJリーグ関係者の目に触れることを祈って。
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