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株式会社コテンゴテン主催・夏休み文楽特別公演関連企画『観劇とアフタートーク』にて、鶴澤友之助さん、桂吉坊さん、木ノ下裕一さんによる「うつぼ猿」と「舌切雀」アフタートークを聴く。
夏休み文楽特別公演の第一部は、親子劇場と銘打って、こども向けの作品を上演するので、おなじみ。株式会社コテンゴテンさんは、昨年立ち上げられた、古典芸能の講座をいろいろと企画されている会社。 『観劇とアフタートーク』は、毎回文楽技芸員さんを招いて、一時間ほどのトークショー。 今回出演される技芸員の鶴澤友之助さん、そして桂吉坊さんは、以前にも、コテンゴテンさん企画の『ハナシの糸口』で共演されている。友之助さんは、木ノ下裕一さん企画の『木ノ下歌舞伎オープンラボ』第一期にも出演され
〔ロームシアター京都〕でのシリーズ『舞台芸術としての伝統芸能 vol.3 人形浄瑠璃文楽』にて、「端模様夢路門松」「木下蔭狭間合戦 竹中砦の段」並びにディスカッションを聴く。
ロームシアター京都さんが、2017年度から始められたシリーズ公演、『舞台芸術としての伝統芸能』。「伝統芸能の継承と創造を目指す」として、vol.1は日本舞踊を、vol.2は能楽を取上げて、毎年2月に開催されてきた。 2018年開催のvol.1『日本舞踊編』は、スーパーバイザーに尾上菊之丞さんを迎え、金剛龍謹さんの袴能「内外詣」、井上安寿子さんの京舞「珠取海女」、吾妻徳陽さんの歌舞伎舞踊「娘道成寺」が上演された。菊之丞さんが、ロームシアターの機構を存分に使いたいと、サウスホー
〔たつの市総合文化会館 赤とんぼ文化ホール〕での『古典芸能 京舞 人間国宝井上八千代公演』、八千代さんと祇園甲部の皆さんの舞台、つづき。
さて。前回は、八千代さんの「老松」、芸妓・舞妓さんの「子年春 春日萬歳」「花笠」と、八千代さんによる井上流の歴史、祇園甲部との関わり方のお話。その、つづきです。 八千代「老松は、おめでたい雰囲気を味わって頂きたいものです。子年春 春日萬歳を舞いました舞妓が持っていました扇は、子年に因みまして、また、令和最初の事始めで、おかがみのおうつり、お返しですね、その時に渡したものです。 べらべら喋っておりまして……、あの、今何分ですか?(客席笑う。舞台袖から「大丈夫でーす」)。大丈
〔たつの市総合文化会館 赤とんぼ文化ホール〕での『古典芸能 京舞 人間国宝井上八千代公演』にて、井上八千代さんと、祇園甲部の皆さんの舞台を観る。
ここ数年のうちに開催された、京舞井上流の公演を、よく観て来た方だと思う。その中で、今回の『京舞公演』は、一風変わっていた。 2020年2月9日、日曜日。JRで大阪から姫路、乗換えついでに、〔姫路文学館〕で『生誕120年記念 俳人永田耕衣展』へ。回顧展と、書画骨董の耕衣コレクションを展示。 禅のイメージがある耕衣、神像が人間の姿かたちに準えてあるのに、無類の興味を覚えていたそうな。晩年よく口にしていた、孤独というエネルギー。「枯草の大孤独居士ここに居る」耕衣。 姫新線に乗
〔恵文社 一乗寺店/COTTAGE〕での『「ぽかん」のつどい part2』、山田稔『門司の幼少時代』刊行記念トークショウ、おわり。
前回は、澤村潤一郎さんの山田稔的門司探訪、服部滋さんの山田稔を取り巻く文芸雑誌、の話。今回も、その延長線。 ただ、トークショーも一時間を越え、正直な話、メモ書きが乱れてきている。判読できるものだけ、記す。 話は、文芸雑誌あれこれから、澤村さん進行で『門司の幼少時代』のお話。 澤村「また、『門司の幼少時代』に戻りますが、先ほど、小説風への色気の話が出ましたが、『門司の幼少時代』も後半の文章になると、小説的要素がありますね。でも、やはり最後は、何も起こらない。小説風にもエッセ