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記憶の味

以前にカルディーで買った「葡萄山椒のクリームチーズ」がたまらなく美味しくて、ちょくちょく通っては探していたがなかなか見つからない中、
こないだついに発見!
もちろん即買いして、冷やしてある白ワインと一緒に食べることを
考えるだけでよだれが出そうだった。
確か以前に食べた時はクラッカーではなく、パンの上にのせて食べたよな、、、
と、記憶をたどりそれっぽいパンも購入した。

自宅に到着し軽く晩御飯を済ませ、恋焦がれた葡萄山椒のクリームチーズをオープン。
白ワインの冷え具合も最高。
パンも軽く焼き目をつけてカット、セッティング完了。

さていよいよ、パンにクリームチーズをオン。
涎あふれるお口にイン。
軽く咀嚼を

くくくくーーーーー美味い!!!!!!



と、なるはずが…
「うん,美味しい。でももっと美味しかったような??」
パンが違うからか?
それとももっと甘めの白ワインが良かったのか?

きっと理由はあれど一番の理由は、以前のその時に食べていた時間が楽しかったんだ。とても楽しかったんだ。

だから余計に記憶の中の味覚が拡大されて記憶に保存されていたようだ。

美味しいものは世の中にいっぱいある。
空腹時ならば粗食でもたまらなく美味しい。

誰かと食事をしながら、美味しいね、美味しいねと言いながら食べるのが私には一番おいしく感じるようだ。

そんな事を考えながらしみじみとチーズを食べて呑んだ。
もう会わなくなったあの子はどうしているのかな?
ふと思い出し、楽しかった時間が恋しくなった。
そうか。葡萄山椒のクリームチーズが恋しかったわけではなく、
あの時の楽しい時間が恋しかったのか。

久しぶりに見つけた恋焦がれた葡萄山椒のクリームチーズ。
まだ半分以上残って冷蔵庫で保存中。
カピカぴになる前に食べないとなー。


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