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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿226


第225回から続く


金融状況は緩和


金融状況~FRBがウィークリーに出している数字を見る限り、はっきりと、6月30日より7月7日、7月7日より7月14日の方が、金融状況は緩和していますね。(これらの日付はFRBが数字の締めとして表記している日にちです・7月14日付のものが最も新しい数字です)。金融状況は、緩和しています。

流動性~僕は、一貫して、TGAの再構築で、TGA残高増、リバースレポの残高減、よって、ここに相殺が起こっており、TGAの再構築において、流動性が吸い上げらられるという事は起こっていませんと述べてきました。現時点まで、流動性が吸い上げられるという状態ではないですね。

一貫して、ソフトランディングのシナリオを採用されてこられたゴールドマン・サックスのチーフエコノミスト、ヤン・ハッチウス氏、つい先日、今年のリセッション確率、25%から20%に落とされましたね。ソフトランディングのシナリオ、ソフトランディングの軌道を歩んでいると。

直近数回のアウトライヤー寄稿をご覧ください。
具体的数字を用いて業績について触れていいますが、フォワードPE22xへの拡大ゲームをマーケットはしていますね。

次回7月のFOMCでの25ベーシスポイントの利上げ、短期金融市場は、100%織り込みましたね。

そりゃマーケット、まずはとりあえず上がりますよね。僕は、リセッションが来るとか大騒ぎした所で、リセッションが来る前に、マーケットが高値を取り入ったら、S&P500で4800近辺に迫ったらどうするんですか。その可能性もありますよとも述べてきました。それに向かって動いてるようにも見えますね。

本日、本来、寄稿をお休みさせて頂くつもりでした。
あえて、ここで、筆をとったのは、理由があります。

業績発表とフォワードPEの拡大ゲーム


業績発表とフォワードPEの拡大ゲームは、それを見て行くしかありませんが、ホントにそうなの?どこかで、ほころびが出るリスクはあるよね、とは思うのは思っています。

それ以上に、僕が見ているのは、直近の寄稿で述べた通り、8月1日週、FRBのバランスシートの縮小額が、7月の他の週に比べて、大きくなる事

それで、ここからがポイントなんですけど、7月のFOMCで金利を上げるわけですから、直近の寄稿で述べた通り、リバースレポのオファー利回り上昇しますよね。無理に、どんどこ、どんどこ、リバースレポからお金出なくたって、という動きは、これまでに比べてですが、少し大きくなることも考えられます。

それでですね。今週火曜日に、自分が、場所をまた実父の家に移動したんですけど、その道中、米財務省―Bureau of the Fiscal Service が出しているトレジャリーニュースというレターサイズの書面のニュース読んでおりましたらね。

財務省は、米政府会計年度末、9月30日めがけて、この寄稿でも何度か述べましたけど、6000億ドルを目標に、TGAの再構築やっているわけですね。それで、6月末の時点で、5500億ドルレベルの再構築を想定していたんですけど、現時点では、6月末で、4250億ドルという試算で見ていますね。それで、最終的に9月末のキャッシュバランスに行きつくまでに、7月のキャッシュバランスは増を想定しており、8月のキャッシュバランスは減を想定していますね。もう一度言います。米財務省は、7月のキャッシュバランスは増を想定しており、8月のキャッシュバランスは減を想定しています。

僕は、株にとって大事なのは流動性と業績だと述べてきました。
業績発表、滑り出し、オッケー。PEの拡大ゲームやってますね。
それで、ソフトランディングぅ~、でございましょ。いや、冒頭の通り、金融状況緩和していますから。

まあ、そういう中で、このマーケットの上げには、ついて行けない、次、下がるところがあれば、そこを売り目線で見たいという投資家さんにとっては、7月のFOMC前後からよく見て、25ベーシスポイント金利が引き上がった直後、リバースレポのオファー利回りも上奏するでしょうから、そこで、リバースレポからお金の出が、これまで比べて、鈍くなる時。まあ、8月の頭とか。そういうタイミング。僕もこの寄稿で述べてきました8月の頭くらいからのところ。ここまでのイケイケどんどんのゲームの中で、ひと呼吸でるところからなあ、と思いながら、見てはいます。

もともと、この寄稿で述べた通り、業績にほころびが出る、PEの拡大ゲームに水が差されることがあれば、3%~5%の調整はいつ起こっても不思議はないとは思っていますが、それがこれまで起こりませんから。
それくらいマーケットは強いですね。
何のかんの言ったところで、金融状況は、これまでより、より緩和しており、従来であればネガティブ極まりないはずのTGAの再構築は、リバースレポからのお金の出で、相殺されていますから。


ほころびをみるなら、8月のところかな?


その8月のところ、リバースレポからのお金の出が鈍くなるところを、売り目線の人にとっては、ワンチャンスあるかなあ?として見ていますが、9月に向けては、また、TGAの残高増、リバースレポの残高減に戻るでしょうからね。

あくまで、ほころびをみるなら、8月のところかな?と思って見ているだけです。

繰り返しますが、マーケットが何に基づいて動いているのかをよく見る事が大事です。ソフトランディングぅ~、という言葉が躍るのは、そのシナリオが強くなっているから、そうなりますけど。

僕は、今のアメリカのマーケット、他の説明や話どうでもいいので、金融状況、TGAとリバースレポの関係、あと業績、それにおけるPEの拡大ゲームがどう展開されるのか。これですね。そこに金利の引き上げ回数が加味されるわけで。だから、先日の寄稿で、ウォラー理事が、年内2回の金利の引き上げに言及した事は重要な事だと述べました。

大変申し訳ございません。事情により、基本また明日から来週25日まで、寄稿はお休みさせて頂きます。

寄稿はお休みさせて頂きますが、今日の寄稿と直近の寄稿をご覧になっていただけましたら。そりゃ、ニュースは、ひっきりなしにありますけど、何に対してマーケットは動いているのか。何がマーケットをドライブしているのか。そこを見る事だと思います。

この寄稿で何度も述べております通り、リバースレポのオファー利回りとT-Bills(米財務省短期証券)のオファー利回り比較。7月のFOMCで25ベーシスポイント金利が上がるわけですから、そこから、この比較をもう一度よく見る必要がありますね。

夏休みだろうが、夏枯れだろうが、言葉はいっぱいありますけど、みんな、それなりの体制を組織として敷いて、その上で、やっているわけですから、少なくともウォール街は。


夏休み?,,,よかったら、これから一生休んだって良いんだよ(笑)



僕は、かつて、昭和、平成でいうところの、モーレツ社員でした(笑)。
まあ、これは冗談ですけど、夏休み?いいよ、いいよ、十分休んでリフレッシュしてよ。よかったら、これから一生休んだって良いんだよ(笑)、くらいの文化だったかもしれません(笑)。

いや~、アメリカの同僚、すごくよく働いていました。ウォール街の人達、懸命に、お金儲けのために、よく働いていたのを記憶しています(笑)。

かつて、1日だけ、ニューヨークのトレーダー達とニューヨーク郊外で、ゴルフやらせてくれよ、あとはまあ、折を見てちょこちょこやすむからさあ~、な~んて言いながら、そんな夏もありました。

まあ、体制さえ敷いておけば、どこからでも仕事は出来ますから、この夏も、金融状況を見ながら、TGAとリバースレポ見ながら、業績見ながら、やっているのではないかと推察致します(笑)。



第227回へ続く




最後に …
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私、アウトライヤーは、OUTLIER とは関係ありませんが、
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アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。
笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。
背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。
一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。
🍅注意事項
①不特定多数の者により随時に、誰でも閲覧可能な無料記事です。
投資助言行為に該当するアドバイスは行いません。短期動向や個別の運用相談に関するご質問へのご回答は一切行っておりません
③投資の最終決定はご自身のご判断と責任でおこなってください。

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