「粋」通信 〜0ヶ月〜 寝まくる子 と 眠い母
51時間の痛みに耐えた、あの壮絶な出産から、はや1ヶ月。
友人から「やっぱ陣痛、痛かった?」と聞かれるわけですが、たった1ヶ月で「ごめん、、、忘れた…笑」と返すようになりました。あんなにしんどかったはずなのに。やっば。笑
きっと、こんな感じで 一瞬で些細なことを忘れていってしまう気がするので、これから1年、我が子の誕生日である毎月26日までに1ヶ月の振り返りのnoteを書きたいと思います。
え、今日はもう29日だって? そんなこともあるよね。
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1時間おきの授乳
産後1番驚いたこと、それは 授乳の頻度。「3時間おきに授乳」なんてことを聞いていたので、その覚悟をしていたわけですが、蓋をあけてみたら……
1時間おき。
まぁ頻回なこと。笑
朝も昼も夜も関係なく泣いたらおっぱい。欲しがるだけおっぱい。
そんな私を「添い乳」が救ってくれました。
添い乳とは何かというと ベッドに横になり 赤ちゃんと向き合って添い寝をしながら 授乳をするという方法。ググったら 「添い乳 よくない」みたいな記事が出てきたり、病院では推奨されていないとのことでしたが、私の入院した 助産院では「添い乳」が推奨されておりました。
深夜の授乳では そのまま寝落ちができたので、とても助けられました。
(1ヶ月たった今では飲んだ後 げっぷをしないと吐いてしまうことが増えたのですが、生後3週間くらいまでは1度に飲む量がそんなに多くなかったので、げっぷもなく そのまま 眠りにつけました)
搾乳&ミルクで睡眠時間 確保 大作戦!
産後の最大の敵は睡眠不足。
睡眠不足によって、イライラしたり、鬱になったり、夫婦仲が悪くなったり、、、逆をいえば睡眠さえ確保できれば心の余裕は保てる!(はず)と考えていた私たち。
産まれる前は、夜間は 夫が搾乳やミルクで授乳することで、私の睡眠時間を確保しよう!と考えていました。
いざ生まれてみると、、、
いや、そんなことしてられん。
直接母乳の場合、ふぇ〜〜んと泣き出した瞬間、おっぱいを出して、乳首を赤子の口に突っ込めば 済むわけです。
しかし、ミルクの場合は調合しなければならないし、搾乳の場合は あらかじめ絞って冷凍/冷蔵しておかないといけない。哺乳瓶の消毒も必要だし、人肌に温める必要もある。
それを?深夜の?眠い時に?布団から出て?階段を降り、キッチンに行って? やるって!?!?!?
いや、無理だわ。自分の乳首つっこむわ。
というわけで 睡眠時間 確保大作戦は 速攻で失敗に終わりました。
世の中のミルク育児してるお母さんは、本当にすごいです。
心から尊敬します。
「おっぱいは、出てるの?」
授乳界隈には、なぜか「完全母乳がえらい」「母乳多め、ミルク足しはまぁまぁ」「ミルク育児は母親として うーん」みたいな風潮があるようでして。
産前から「母乳が出ないお母さんが肩身の狭い思いをしている」みたいなSNSの呟きをよく目にしておりました。
「すくすく育てば なんだって ええやん」と思っている私。これまでの人生で 一度も「母乳?ミルク?」なんて人に聞くことはありませんでした。
しかし、年配の女性に出会うと「おっぱい出てるの?」とか「母乳?」とか聞かれるわけで。幸い、おっぱいが出ている私は「はいー!」と元気に返すわけですが、ミルク育児の方だと もやもやするよなぁ、と。
でも悪意を持って聞いているわけでもなさそうなので「今日はいい天気ですね」みたいなものなのかなぁと思ったり。誰か、真意を教えてください。
話は変わりますが、おっぱいがつくられるようになった結果、バストサイズがアップしました。たぶん2カップは変わってるんちゃうかな。
昔は貧乳がコンプレックスだった私。(気になる方は 「俺の彼女、貧乳なんだよな」と嘆く彼氏へ を読んでね)今は すっかり 気にならなくなったので 「欲しいものは諦めた頃に手に入る」ってこのことか、と実感。
何だっていいのですが、たゆんたゆんする経験ができたのは楽しいです。
細切れ睡眠の結果、、、
さて、睡眠時間確保 作戦が失敗したので、我が子が生まれてからの1ヶ月間、一度たりとも 3時間以上連続して眠るということができなくなったわけですが 実際、それを体験してみてどうかというと…
意外といける。
(※あくまで私の場合。個人差しかないです)
どうやら産後の母には 短時間睡眠に耐えられるホルモンが出るとか、出ないとか。
それはさておき、なんで 意外といけてるのかって、、、義両親と夫のサポートが絶大だから。
美味しいご飯を作ってくれる義実家と「授乳以外ぜんぶやる」を有言実行してくれる育休中の夫。おかげでこの1ヶ月「眠くなったらいつでもお昼寝できる」環境にありました。
世の中の多くの新米ママは、核家族で夫は平日仕事で、家に赤ちゃんと二人きり。家事も育児もぜんぶ自分一人……という状況だと思うので、もしそうだったら こんなゆとりはなかったと思います。
ひとりでこなしてきた 世の母たちは本当にすごい。
家族のサポートがなければ、ここまで健やかな1ヶ月は過ごせませんでした。本当に ありがとうございます。
あと、私を救ってくれたのは、BASE。
BASEは「コンビニ飯で栄養が偏りがちな ベンチャー社員が忙しい中でも手軽に栄養取れるように」と誕生したものだそうで、これが非常に便利でした。
袋開けるだけで!片手で!左手でも!寝ながらでも!食べられる。そしてちゃんと栄養がある!!!
私が夜ご飯前に寝落ちしてしまったとき、夫が枕元にそっとBASEを置いといてくれました。腹減りで 目覚めた時の嬉しさたるや。起き上がらずとも 腹を満たせるなんて。
BASEは 産後1ヶ月の私にとって最強の味方でした。
「授乳以外ぜんぶやる」
育休を1年取得してくれた夫。
産前、「授乳以外ぜんぶやるつもり」と言ってくれていました。
産後、どうなったかというと、、、
まじでぜんぶやってくれた。
具体的になにをやってくれたかというと……
おむつ替え、沐浴、スキンケア、授乳後のげっぷ、爪切り、抱っこ、夕涼み散歩、ベビー服の洗濯、おむつやお尻ふきの買い足し……
特に 夕涼み散歩と、爪切りと、沐浴は、私は この1ヶ月、1回もやらずに終わりました。
それ以外も9割は夫がやってくれました。わたしは寝ながら乳を出すだけ。牛さながら、です。
息子(夫)の働きぶりには義母も感動。「昔はこんなに動く子じゃなかったのに」とのこと。特に このやりとりには えらく 感動しておりました。
沐浴は 序盤、まぁギャン泣きでした。
顔にお湯をぶっかけるスタイルでやっていて(助産師曰く 羊水にいたんだから ぶっかけても大丈夫、との)その時によく泣く。嫌なことが最後にあるのが良くないのか?という仮説のもと 「体→頭→顔」を「顔→頭→体」の順番に変えてみたり
全身に塗りたくるスキンケア ローションが冷たいから泣くのではないか?という仮説のもと 事前にボトルをお湯につけて温めてみたり
湯上がりの脱衣所が寒いのではないか?という仮説のもと、全て浴室で完結させてみたり、、、
その結果、ギャン泣きされなくなりました!
PDCA!!! (でもやっぱり たまに泣く)
産前は「他人の赤ちゃんに興味ないな」とか「赤ちゃんよりも犬の方が可愛い…」なんて言っていた夫ですが
産後は、育児系YouTubeを見ながら「この赤ちゃんかわいいな」とかいうようになりました。
日々育児を頑張ってくれている夫。
ある日、「おむつ替えて泣かれ、風呂にいれて泣かれ、げっぷで叩いて不服そうな顔をされ、煙たがられながら爪を切る… 嫌われることばかり…」と しょげておりました。
出産のダメージは、全治2ヶ月の交通事故と同じ
「出産のダメージは、全治2ヶ月の交通事故と同じ」
そう聞いておりましたが…… こちらも 案外いけました。(できるだけ動かないでいいよう サポートしてくれた家族のおかげです。ありがとう)
もちろん 小さなトラブルはありました。
例えば、貧血。
出産で830ml?の血を失っているのと、日々我が子に乳を吸われている結果、鉄分が不足し 立ち上がると ふらふら。病院で処方された鉄剤を飲んでだいぶ回復はしました。が、慢性的な鉄欠乏。
乳首のヒリヒリ。
最初の一週間は、乳首がそれはそれは ヒリヒリしました。授乳のたびに顔をしかめたくなる痛み。しかし、かさぶたができて、それがいつの間にかなくなった頃には、痛くなくなりました。文字通り、一皮剥けました。
産前「おっぱいマッサージがめちゃめちゃ痛い」と聞いていたのですが 私の乳は調子が良いのか、今のところマッサージされても痛みを感じることなく平和に乳を分泌しております。
お股まわりの不快感。
最初のうちは 会陰切開の傷だったり、痔だったり、で 座るのがしんどかったわけですが、産後10日ほどで すっかり座れるようになりました。妊娠8ヶ月くらいから股関節が痛くて 立ったまま靴下とか履けずにいたのですが、それもできるように!
一番困ったのが悪露。
産後1ヶ月くらい出血が続くよ、という前知識があったので覚悟はしていたのですが、まぁお股が痒いのなんの。考えてみれば 生理って 7日くらいで終わるわけです。それが1ヶ月も続いたら そりゃあムレるし、痒いし、大変だわな。しかも夏。
痒すぎて VIOをシェーバーでカットしたら だいぶ楽になりました。本来なら VIO脱毛終わってるはずだったのになぁ(美容サロンに27万課金したけど、効果出ずに終わった)
体重は妊娠中から9kg落ちました。
妊娠前が45kg、妊娠中のピークが57kg、産後4日で53kg、産後15日で48kg。出産して 子の体重と羊水で4kgくらい落ちるのはそうだよな、と思ったのですが 産後 子を出してからの11日で5kg痩せました。さすがに やばくない!?!?とビビる私。そこからしっかり食べるように意識した結果、今のところ48kgをキープ。特に痩せたい願望もなく、BMI的にもこれくらいに留めておきたいなと思っています。
あとは、自分で水を飲むようになりました。
授乳をしているとみるみる 水分も栄養も体重も吸い取られていきます。この時期の赤ちゃんは1日で500〜800mlくらい飲むとか。助産院で1日1500mlは水分をとれ!!!と言われておりまして。今まで「水分とれ」と言われても 一度も続いた試しがなかった私ですが、ちゃんと飲むようになりました。おっぱいの供給量が減ると 我が子が泣くのでね。習慣を変える赤ちゃんの力、恐るべし。
産後うつとガルガル期
日頃メンタルが安定している友人が出産後、うつになりかけたそう。
「え、あの人がなったんやったら私絶対なるやん」と思って覚悟していたのですが、、、
産後1週目、体はちょっとしんどいけどメンタルは平和だな。
産後2週目、体だいぶ回復してきたしメンタルも平和。
産後3週目、産後2週間が鬱のピークっていうよな。あれ、平和だな。
産後4週目、体も心も絶好調。もう動けるぞ!?!?
というわけで非常に健やかに1ヶ月を送ることができました。
別の知人から「1人目の時はガルガル期がすごくて、赤ちゃんを夫に触られるのも嫌だった!」「2人目になると夫や義母は大丈夫になったけれど、義父だけはダメだった」と聞いていたので、私の感情どうなるかなぁ…と不安に思っていましたが それもなし。
「好きなだけ抱いてやってください〜」と思っていたら家族・親戚・友人、1ヶ月で18人に抱っこしてもらうことに成功しました。目指せ!脱ひとみしり!!!
めっちゃ寝る。何しても起きない
健やかな1ヶ月を過ごせたのは、我が子の寝付きの良さも寄与している気がします。SNSを見ていると 全然寝ない、何しても寝ない…と しんどさを綴っている母が多いのですが、、、
我が子、めっちゃ寝る。
世の中には「せっかく寝かしつけたのに モロー反射で起きてしまう…」と悩む母のために、それを軽減する服も存在するのですが、それも不要なくらいめっちゃ寝てくれました。モロー反射だけでなく、普通にお喋りしてても、食器を落として割っても、起きない。
義母も「あれ、新生児期ってこんなに優雅だったっけ…?」と首を傾げるほど。おかげで昼寝ができ、私の心には余裕が生まれました。
1ヶ月の変化としては、、、
手の成長。
この時期は、まだ手が重くて指しゃぶりができないとのこと。しかし段々と 手をあむあむすることができるように! その結果、授乳しようとしたら 手をあむあむ し始めて、自分の手から おっぱいが出なくて泣く。笑
パンチも上手になってきて、おっぱいに向かって振りかぶってパチンとしてきたりする。まだまだ可愛い威力。
足の成長。
キック力も 可愛いです。私が座って、頭を私の膝、足を私のお腹に向けて抱く、子が足を伸ばすと ビヨンとなる 通称 [子の名]ロケットをしてよく遊んでいたのですが、腹をける力が強くなってきました。試しに傾斜をつけてみたら縦方向に跳んでびっくり。
首の成長。
首が座っていない子のうつ伏せ寝は怖いので たまにしかしませんでしたが、寝そべって腹ばいでのせると赤子が 頑張って首を持ち上げていて とても可愛かったです。最初はお腹にのせられると 不安そうだった我が子も1ヶ月もすれば へっちゃらな顔をするようになりました。
まつ毛と頭。
生まれた時は ちょこっとしかなかったまつ毛が増え、そして長くなりました。かわいい。頭も「伸びたよね」で満場一致。笑 脳みそ拡張中なんだと思います。
うんち。
粒マスタードみたいで、非常に取りにくいです。おっぱいだけだからか全然臭くありません。おむつ替えで手についても、あ〜ついた、くらいで終わる。
なお、夫は
と言っておりました。ある日、便秘かなと思って、のの字マッサージをしたら大量にうんちが出ました。排便後、急にお腹まわりが痩せてて笑いました。
幼少期にアホほど怪我してよかった。
授乳していると、片腕は使えなくなります。左乳をあげている時は 右腕が使えるので、右手でご飯を食べられるわけですが、右乳をあげている時は 利き手が使えなくなります。
世の多くの女性は 授乳が終わるまでご飯を食べるのを諦めるのでしょう。(そもそも授乳中に飯を食べるなんぞ、という声もある)
しかし、私は、、、、、
左手でも箸が使える。
幼少期に右手を火傷したり さまざまなケガをした結果、左手でも箸が使えるようになりました。
まさか、幼少期の怪我が 授乳時の食事に役立つなんて。
親子別姓。應武から日下へ
子が産まれても夫婦別姓を継続している私たち。 手続きまとめ【夫婦別姓】 事実婚夫婦に子供が生まれたら で詳しく書きましたが、生まれた時は
でしたが、夫が区役所(出生届、親権届)、区役所(戸籍取得)、裁判所(子の氏の変更)、区役所(入籍届)、区役所(戸籍取得)と足を運んでくれて、無事
に変更できました。
JR & 初めての預け デビュー
7月24日。母校が53年ぶりに 地区大会の決勝に進出。勝てば史上初の甲子園。高校時代のすべてを野球についやした私。これは 行くしかない。
しかし生後28日、ギリギリ新生児期が終わった我が子 & 産褥期の私。
いや、さすがに無理だよな……と一度は思いましたが 諦める前に やれることはやってみよう、の精神で「どうしたら実現できるか」を考えます。
夏の屋根なしの野球場に2時間は さすがにダメだ….. ということで試合中 預かってくれる人を探すべく 思いつく人に片っ端から連絡。けれど、生後0ヶ月。もうちょっと月齢がいってたらまだしも さすがに幼すぎる……。さらに ここまで完全母乳できたので、ミルクを飲んだこともなければ、哺乳瓶を使ったこともない。ミルクなしで2~3時間預かってくれる人なんて、、、いるのか???
母は仕事。 親戚もNG。教育関連の友人に連絡するも難しい……
これはやっぱりダメかな、、、と諦めかけた その時。救いの手が。
友人のパートナーの友人(笑)が預かってくれるとのこと…!!!
我、歓喜。
おかげさまで 一生に一度(かもしれない)後輩の晴れ舞台を見届けることができました。
私が球場にいけるよう全力で調整をしてくれた夫と義実家にも心から感謝です。
私もいつか 困った新ママ に手を差し伸べられる人になろうと心に誓いました。自分の「やりたい」を育児で諦めることのない世の中にしたいですね。
以上、1ヶ月の振り返りでした。さくっと書くつもりが7500字超えてもうた。とにかく、これを書き上げるくらいには 今は余裕があるようです。
来月は どれくらいしっかり書けるのか。
それでは また来月〜〜〜!!!