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黒歴史を強みとして考えたら数百万が損失から投資へと変わった

英語を学ぶことは、いわば黒歴史のようでした。つい最近まで。

社会人になって以降でも英語を学ぶ機会がありました。社内英語検定があったので、その教材を先輩から中古で購入したのが最初だったように思います。HELPTという名の試験で、AからEまでのランクがあり、うろ覚えですがCを受けてたような気がします。やがてTOEICに置き換わえられました。

バブル崩壊の後、教育訓練給付金制度ができ、初年度は8割の支援が受けられました。それを使って、会社近くの朝日カルチャースクールに週1回通っていました。月曜日の17:55から始まるグループレッスンで、10名くらいの生徒がいました。1年間で一人30万円くらいだったと思います。実質は入学金と2割の負担でしたから、かなりお安く受けられました。その後も、何度か通いつめていたのですが、先生がイタリアに帰ることになり(なぜかイタリア人)、通うのをやめてしまいました。1年通ってはやめ、というのを何度か繰り返していた20代~30代。スクールにつぎ込んだのは100万円としておきます。これ以上掘り下げるのは怖くなります。。

20代の頃、IT業界ではコンピュータは小型にうつり、ソフト・ハードともに英語で表記されるものが増えました。そこで何を思ったか、翻訳の勉強も一時期やっていました。バベルという翻訳のスクールで通信添削を1年やってみたのですが、どうにも難しく、半年もしないうちにギブアップでした。これも結構高かったと思います。

30代では、会社の斡旋を活用しました。一番続いたのはアルクでした。送られてくる雑誌を読むのは、記事にも関心があって面白かったのですが、なにせCDの時代。持ち歩きCDプレーヤーもありましたが、満員電車では再生中に飛んでしまっていまいちでした。RioというMP3プレーヤーも購入しました。やっと持ち歩きによいものが出てきたのですが、CDをMP3に落とすのが面倒でした。

次に続いたのがGlobalEnglishでした。日経BP社の斡旋?紹介?連携?なんだったのか忘れましたが、これも会社の紹介だと割引で使えました。この時、初めてSkypeを使って、オンライン学習をしました。2~4人のグループで話せるのですが、韓国人の生徒と一緒になることが多かったです。講師はオランダ、ベルギーなど、ヨーロッパの人を覚えています。今から20年近く前のことです。うちにネット環境があったので割と早くからオンライン英語をやっていたってことになりますね。

TOEICの点数が上がらなくて、700点を壁を超えるためにTOEIC対策コースも始めました。しかし、結局超えられず。試験中にどうしても寝てしまうのです。当時、本当に疲れてました。

続いてベルリッツ。ここでは夏期集中コースとか、ビジネスプレゼンテーションとか、目的が明確なコースをとっていました。アメリカやイギリスでビジネスをしていた先生だという話でした。めちゃくちゃ勉強している感に浸ることができたのですが、資金ショートにより継続できませんでした。

近所にできたGABAに通っていたのが最後です。そこではとてもいい先生との出会いがありました。教材そっちのけで、先生の国の話、特に女性活躍の状況や政治と経済の話を知ることができました。中でも特に印象的だったのは、ポーランドやスロバキアの先生です。社会のことを繰り返し話しました。

これらすべてで、数百万円を支払い、数千時間を費やしました。結局、いま現在、まだTOEIC600点台なので、わたしの英語力は30年前とほとんど変わっていないことになります。
これでも中学時代は英語が学年トップ(1回だけ)だったのですが、そんなこと誰にも言えない有様でした。
だからわたしにとって英語を学ぶことは黒歴史だったのです。数百万円と数百日は損失と言えるでしょう。

では、この損失はその後どうなったのか。

わたしの仕事はダイバーシティ経営です。ダイバーシティに関心を持つにはどうすればいいのか、いつも考えています。あるとき、わたし自身がどうして関心を深めることができたのか、自分の経験を思い出したとき、英語を学んだ黒歴史が出てきました。多様な講師との社会テーマでの意見交換が影響していました。わたしは英語を学んでいたのではなく、社会を学んでいたのか。。。それに気づいたとき、わたしの黒歴史は損失から強みへと180度かわりました。

Social Learning in Englishというサービスを始めています。

英語を学ぶ英会話ではなく、英語を使って社会科を学ぶ授業です。黒歴史の投資で生まれました。そして、英語を使ってビジネスを始めています。

しらんけど


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