記憶に残る、読書とコーチ
インプットとアウトプットが短いサイクルでまわっている方だと自覚しています。それはそれで、わたしの強みでもあると思っているのですが、熟成したい学びの時間が削られるのはよくないです。今年は意識して熟成時間をとりたいと思ってます。その学びのもとにもなるのが読書です。
50冊の目標
昨年、仕事もそれ以外も変化を余儀なくされるなか、必要最低限の勉強で凌ぎ、残ったのはそれを使ったアウトプットだけでした。今の自分にとって大事だな、多面的に考えたいな、他の人と意見交換したいな、そう思っても時間と気持ちに余裕がなかったのが正直なところでした。反省の意味も込めて、コツコツ溜めていこうとしています。インプットした内容もそうですが、どのようなプロセスが動いたか、どこでループしたか、誰がアシストしてくれたか、そういうことを丁寧に記憶に残したいのです。また、自分が必要としているものを読むことが多いので、それ以外を積極的に読みたいものです。ということで、目安として50冊の記憶に残る読書ができればと思います。
コーチの武輪佳代子さん
昨年秋頃から丁寧に勉強したいと考えるようになりました。そのために、勉強したいことや読みたい本、気になる人の紹介本などを読もうと、ある程度は心に決めていました。12月にきっかけとなる本があり、自分のちょっとした考えを備忘録を始めました。以前から自分のノートに書き留めていたのですが、いつか移行できなくなると思い、巷のwebシステムを利用することにしました。
偶然にもそのとき、武輪佳代子さんがコーチングのクライアントを募集されてましたので、すぐに手を挙げてお願いしました。コーチングとは、目標に向かう人を支援する手法です。コーチが支援者、目標に向かう人がクライアントです。佳代子さんとお会いしたのは、フィリピン・マニラでした。その強い眼力から、意志と粘り強さを感じました。昨年ネパールで再会する予定が実現できないままでしたので、コーチングしてもらえる楽しみだけでなく、久しぶりにお会いできる期待も高まりました。
コーチングで行き着いた先
再会を喜んだのち、すぐに1時間弱のコーチングセッション(セッションとは面談みたいな時間のこと)に入りました。
「勉強することで目標を決めたい」と事前に考えていたので、それを話しました。予定調和に入ろうとしていたと思います。コーチングで、目標にたどり着くまでの方法を自分で整理することができるかなと、そんなイメージでした。
しかし、いざ始まってみると、佳代さんの投げかける質問によって、自分を見る視座があちらこちらと飛びまわり、とても面白い発見がありました。特に楽観的な自分と悲観的な自分の対話は、驚きの内容でした。悲観的な自分が楽観的な自分を批判している時間もあり、それ自体が面白いと感じました。行き着いた先は、自分でも予定できる範囲の結論だったのですが、途中経過がいつもの自己対話とは違っていたので、この方法でいいのかな、何のためにやってるのかな、などとこの先迷うことはないでしょう。
無意識な領域を自覚する
佳代さんは自分の娘ほどの年齢なのですが、コーチングに年齢が関係しないと実感できました。シンプルで、かつ視点を変えるいい質問をいただきました。オンラインだったのもわたしにとってよかったです。多くのコーチがオンライン化で質の心配をされているようですが、視点を変えるとこれまでコーチングに縁遠かった人がクライアントになる可能性があります。少なくともわたしはオンラインの良さを感じています。
コーチよ、無責任であれ!
佳代さんは、わたしが目指していることを実現できなかったとしても特に問題ないはずです。よい意味で無責任でいられます。これがコーチングの最大の魅力だと思います。よく現場の上司部下でもコーチングを、という話がありますが、質問や傾聴などのスキルとして生かすことができても、コーチとして機能するのは非常に難しいのです。なぜならメンバーの実行や成功が上司である自分の責任範囲でもあるからです。責任感を横に置いて、相手(クライアント)を主人公とした対話をすることが、コーチには求められます。佳代さんコーチはわたしの勉強を手離しで応援してくれる強力な味方です。