53歳のおんな~勝負と形~

53歳、剣道部の先輩を見つけたおんながいました。半年以上もの間、ほぼ毎週会っていたのに、お互いのことをほとんど知らないまま月日が経っていました。ようやく一仕事終わったところで、個別に話す機会ができました。関心事項である教育について盛り上がり、話も終盤にさしかかったときでした。二人とも剣道部だったことが判明しました。

不意に中学の話題となり、どこの中学か分かった時、おんなの脳裏に1つの思い出がよぎりました。中3の時、別の中学校から赴任してきた、非常に個性の強い先生のことです。

おんなの名前はコジミ。京都生まれ、中3の秋に初段に昇段しました。その先生がいなければできなかったことでした。

↓判明したときのふたりの様子はこちらです。似てるような気がします。剣道部顔?!

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その先生はなんというか、本当に個性が強い、としか言いようのない先生でした。わたしは、日本剣道形に魅せられて剣道部に入りましたが、その先生は全く教えてくれませんでした。それよりも、稽古、稽古、稽古でした。試合に勝たないと意味がないと言われました。

お前たちの剣道はおままごとだ
あいつらを見てみろ、死ぬほど稽古して勝ってる

強いチームと比べては罵倒されました。そこまで言われても、泣きも怒りもしなかったのを見て、お前らはやる気がない、とまた叱られました。

その強いチームの人が身近にいらしたと知り、もう驚くほかありません。いまなら、同じ剣道でも文化の違いを感じ、多様性だと受け取ることができますが、14歳ではわかりませんでした。

同じ剣道でも、守破離の形から入る方法と、勝負にこだわる方法。それぞれの良さを思い出し、ノスタルジーに浸る二人でした。

わたしはいまだに勝負へのこだわりが弱く、今でも日本剣道形は覚えています。久々に見たくなって、思わずYouTubeで見てしまいました。(※長時間なのでおすすめできません)


ふたりはきっと剣道の夢を見たことでしょう。

しらんけど

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コジミ
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