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ダイバーシティをスローガンで終わらせないために(3)ゴール・ルール・ツール

ダイバーシティに関わっている人に読んでほしい記事の3本目です。この記事ではわたしが関わっている近畿作業療法学会を紹介しながら、みなさんの企画に活用いただければと思います。

多様な視点を取り入れて成果を出すために

組織に変化をもたらす、価値を創出する、イノベーションを起こす。こうした期待は、多様な視点を持つ人を集めただけでは機能しません。

・多様な視点があれば組織が自動的に変化するわけではない
・多様な人がこれまで通りに働くだけでは価値創出にならない
・イノベーションは少数派が起こすものではない

では、どうすればよいのか。ここでは、ゴール設定、ルール見直し、ツール活用を取り上げます。

ゴールの設定

目指す場所や目標と多様性との関係を考えることが必要です。目指す場所はこれまでどおりであったとしても、多様な視点を取り込むことでそこに至る道を変えるわけですから、目標設定も変えましょう。

多様性そのものの目標設定、すなわち多様化の進捗状況については賛否両論ありますが、ここでは多様な視点を取り込んだ先の目標です。例えば働き方が柔軟になって、総労働時間が削減されるとか、イノベーションが起きて新規事業提案件数が増えるとか、そういった目標設定も必要です。

近畿作業療法学会では、多様化の指標とその結果の指標を立てられています。内部の話なのでここには書きませんが、意外と目標を設定変更しているプロジェクトは少ないのではないかと思います。

ルールの見直し

多様なメンバーで意見交換し、多様な価値観で結論を出すには、従来のルールを変更する必要も出てきます。また、イノベーションや新しい価値の源泉は大抵が既存の枠組みにおさまらないので、特殊な論理も必要になります。

風通しよく議論し、イノベーションを期待するなら、ルールを見直しましょう。会議の席順、発言の仕方、多数決以外の決議方法などです。しかし、変更すべきでないルールもあるでしょう。プロジェクトの開始前に、ルールを見直すタイミングだけでも決めておくといいですね。

近畿作業療法学会では、もともと柔軟性ある体制とルールでしたので、反対に厳しいルール(ガバナンス的な)が入りました。

ツールの活用

SNS、チャット、共有ドライブ、オンライン会議など、ITツールが花盛りです。同質性の高い組織であれば、一つのツールで統制することができます。しかし、多様なチームになると、個々人の慣れ親しんだツールがあり、その使い方も個人によって異なります。

時代によっても変化します。ITばかりでなく、多様なスキルや環境に応じた適用も考えないといけません。

近畿作業療法学会では、目的とタイミングに応じた使い分けをしています。詳しい話はご本人がたから聞くのが一番です。

というわけで明日5/31が申込期限!

申し込むなら早く早く!



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