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森往来の日本雑記
2019年9月23日 19:22
▼前号で紹介した、共同通信の記事の続き。▼「安楽死」という言葉をめぐるイメージが、日本と海外とでは異なる、という。オランダやベルギーでは、知的障害、精神障害、発達障害のある人に対しても、安楽死が行われている。〈さらに、医療や司法が延命停止を決定する「無益な治療」論も進む。英国では近年、重い障害のある乳幼児の生命維持が裁判所命令で中止され始めた。〉▼前号で触れた、子どもの子宮摘出も、乳房
2019年9月21日 11:37
▼メモを、1日に1つ書くのではなく、1カ月に1つ書くとしたら、どの話題だろう、と思い、このひと月で筆者の目にとまった新聞記事を整理してみた。▼2019年9月2日付の琉球新報に、共同通信の宮城良平記者による「共生の実相 命の線引きを問う」という記事が載った。〈「どうせ」が響く世界(5) 「無益な治療」論広がる〉▼2016年に、神奈川県相模原市の障害者施設で入所者19人が殺されたが、あの時
2019年9月2日 10:12
▼2019年8月15日付の日本経済新聞には、日本軍が考えた海の特攻兵器である「回天」、いわゆる「人間魚雷」の成り立ちについての記事が載っていた。山口県の、周南市職員の三崎英和氏が調べ続けている。淡々とした記述だが、想像すれば、どれほどひどい話か、幾許(いくばく)かの理解を得られるだろう。〈回天は1944年7月に試作機を完成、11月に初出撃した。開発を命じたのは軍務局第一課長の山本善雄大佐。