悲しいほど心の弱い人
Twitterで[悲しいほど「心が弱い人」に共通する3つの特徴]という記事を見かけた。タイトルを見てふと自分が小学生の頃を思い出した。
私は小学校三年生からミニバスをやっていた。上手な先輩に憧れて、毎日先輩のプレーをみて練習できるのが楽しかった。
五年生のとき、指導者が変わった。新しい監督は強豪校の出身で、現役の選手でもあった。練習はキツくなったが、面白い作戦をたくさん教えてもらえた。私はもっとバスケを好きになるはずだった。だけど、全然好きじゃなくなった。
むしろ、嫌いになった。
監督は、よく私に「心が弱い」と怒鳴ったからだ。
私は「心が弱い」の直し方を知らなかった。
私は「心が弱い」から大泣きした。私は「心が弱い」からそこから立ち直れなかった。私は「心が弱い」から「心が弱い」自分を変えることが出来なかった。何をやっても自分は「心が弱い」と思うようになった。大人になった今も。
その後私は「心が弱い」を理由に背番号を下げられた。今日この記事を見てそんな子供の頃の自分を思い出した。
「心が弱い」って何だろう。
心が強いってどういうことだろう。
何と比べて弱いんだろう。
心が弱ければ負けで強ければ勝ち?
だとしたら何の勝負の勝ち負け?
心が弱ければ生きるのが大変で強ければ簡単?
心が弱ければ辛くて強ければ楽しい?
辛ければ不幸で楽しければ幸せ?
不幸とは?幸せとは?
誰が、どの部分を見て、心の強弱を判断する?
心って、何?
心の強い人って本当にいる?
私は自分の心の弱さを未だに克服できていない。でもそれでいいと思う。次から次と心を弱くする出来事が起こる気がするし、心の強弱の基準が理解できていないから。
私は心を強くするために生きている訳ではないから弱くたっていいじゃない?と子供の頃の泣いている私を抱きしめてあげたくなったちゃらんぽらんの未来の私の話。おしまい。