星に唱えるスタンドバイミー
スタンドバイミー、
ごめんなさいを言う前に本能を信仰したい、だけど獣にはなりたくない、動物であることが見え隠れするたびにそれを芸術の檻のなかにぎゅうぎゅうに押し込めようとする、わたしよりずっと清くずっと賢いひとたちの発明品ばかりが鋭く鋭く尖っていって、だれも殺せないことはだれにも愛されないことと同じなんだと思う、
蛍光灯の白い輪がちかちかと切れかけている、天使がまたひとりおちる、太陽はひとりでも平気だろうか、平気じゃないからもえているのだろうか、だれかに、もやされたのだろうか。
まるくて鈍いほうがかわいい、旧式の平和、旧式のカミサマ、旧式の愛、わたしたちは抱き合った姿のまま旧式のヒトとよばれて小さな資料館で横たわって眠りにつく、だれも殺せないまま、死なないまま、すやすやと、ガラスケースの狭さに身をよじって寝返りも打たずに、ふくよかに眠りつづける、あいだに、太陽までついに角張ってしまった、
スタンド、バイ、ミー、
あの鳥は星になる、天使はひとになる、ひとは、羽根を生やす方法ばかり考えている。
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生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。