ワニの棲む池とコンテンポラリー・ダンサー
四角い窓を這うようにおちていく雨粒を見て、髪を切らなくちゃと思った、ていねいに分別できなかったゴミとか、点滅する歩行者用の青信号とか、そういうちいさなものに心臓のだいじなところをとられそうになってしまうの馬鹿みたいだけど、道にころがるファストフードのゴミに呪われてしまうより、横断歩道の外のワニに食べられてしまうより、恐ろしいことなんてないと思うの。
わたし、たとえばもし君がたばこの吸い殻を道に落とすようなことがあったら、君をきらいになれるでしょうか、それとも、気づかれないようにそっと拾いあげたり、するのでしょうか。なんでもない記念日に携帯の灰皿をプレゼントしたり、するのでしょうか。
どうせセンセーショナルなものしか信頼できなくなっていく(たとえば君とか音楽とか)、
知っていますか、君といないあいだ、わたし、時間の流れがめちゃくちゃになってしまうんです。
生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。