わたしの星は立体映像
星だの海だのなんか見てるから幸福には際限がなくなっていくんだよ、
曇りの日は居心地がいい、
灼け死んでもかまわない、なんて日はない、
ドーム型の街で暮らしたかった、
ドームのてっぺんに夜鷹がぶつかって落ちてくるのが見たかった、
わたしはそういう子どもだった、
夜鷹が醜いからなんかじゃなくて、
わたしはそういう子どもだった、
他のどんな鳥だってよかった、
わたしはそういう子どもだった。
海の絵を描けと言われた、
地平線をできるだけ、
できるだけ、
できるだけありありと描いた。
草原、
わたしが腰を下ろすと、
(ミステリーサークルみたい)
可視化できない円状の線が引かれる、
その線を分断するように、
かわいいかわいいレジャーシートを敷く、
わたしはそういう子どもだった、
かわいいレジャーシートじゃなきゃ嫌だった、
わたしはそういう子どもだった。
生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。