ザ・レッドモーメント・ネバーエンヅ

 

君、の命日には河があかくあかくなるから海も空も見なくたって背骨の前にひざまずける、パラレルワールドのわたしが死んだこと、アートじゃなくてエンタメにしてほしい、前世のわたしが死んだこと、歴史じゃなくてフィクション映画にしてほしい、あかいあかい線はゆっくりと規則的に伸びていく、ピアノを弾けないならレクイエムを贈れないので、指はぎゅうっとにぎって大人しくしておく、その代わりに6秒間、五感のすべてをささげる、永遠にも似た、死神すら黙る時間。
 
 
あかいろを血だと決めたひと、数字を差別するアパルトメント、朝も昼も子を産む蜘蛛、シーソー、ひとりじゃつまらない、綱渡りする、ならいつかの校舎と君の母校の屋上、キープアウトのテープの上にしよう、クラスメイトから恋人の枠に突き飛ばされて、天使になれと言われた、かった14歳の春から、花はいらないっていつまでも額に書いていようと思う、枯れゆくものとわたしを、君を、並べないで、今生の、混声の、聖歌隊。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

生活になるし、だからそのうち詩になります。ありがとうございます。