いつかのはなし
いつか一緒にいようという言葉を投げられて
安心する人はいるのだろうか。
私は"いつか"という言葉が苦手。
なんだか身勝手に感じてしまう。
いつかってなんだろう?安定剤みたいなもの?
曖昧な言葉ばかり並べているけど、
具体性に欠けるからいつも頼りきれない。
そして、具体性に欠ける"いつか"は
かすかな希望だけ見せてすぐその光は消える。
私は、"今"をどうにかしたいんだ。
ただ、こういう話をすると
君は焦らずやっていきなと言う。
そう、いつか一緒になれたらとは言うけれど
今をどう支えていくとは決して言わない。
辛い時に支えてくれた日々を乗り越えて
今を一緒に生きていく人たちを近くで見ているからこそ
余計に"いつかのはなし"が無責任に感じてしまう。
その過程を共にせず、知ることもしないで
のんびり暮らせたらなんてよく言えたものだ。
一緒になるというのは、愛とか好きとか
そういうことじゃない。足りないよ。
酷いことを言えばずっと好きなんて言葉はいらない。
あなたの人生の責任を負います。
そして、私もあなたの人生の責任を。
一緒にいる人を尊重できるかどうか。
そう思えない以上、進まないだろう。
そろそろ一人で生きていく強さも必要らしい。
曖昧な優しさほど、頼りきれないから
寂しさだけが残るんだよ。