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ビジネス≒ボランティアを目指す

BS東京で、第26作『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』を視聴した。

1980年(昭和55年)12月27日が封切日だ。今(2023年)から43年前だ。私が結婚したのは昭和54年
11月で、その翌年に初めての転勤(渋谷→神戸)をして、神戸で個人営業をしていた頃だ。長男が誕生した年でもある。

この第26作のマドンナは、元キャンディーズの蘭ちゃんこと伊藤蘭さんだ。
それまでのマドンナと言ったら昭和の名女優たちのオンパレードだった。
今回は、アイドルがマドンナになった。そして、寅さんとは、親子ほど歳が離れている。
ちょっとこれまでの展開とは違う。

[寅さんの名ゼリフ]
幸せになれるんだろうな、おめえ。
もしならなかったら、俺は承知しねえぞ。

第26作 (昭和55年12月 公開)
『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』

北海道江差市でテキヤ仲間、シッピンの常の死を知った寅さんは、奥尻島へ墓参りに行く。そこで常吉の娘・すみれ(伊藤蘭)と知り合い、定時制高校に通いたいという望みを叶えるために、柴又へ連れ帰る。
しかし、似顔絵の誘拐犯と間違えられて、青山巡査(米倉斉加年)が出動する大騒動に。
さくら、博の温かい協力を得て、すみれは猛勉強して無事入学を果たすが、保護者気取りの寅さんは、連日学校に付き添って出かける始末…

元キャンディーズの伊藤蘭が、自分の境遇を乗り越えて、懸命に勉強をして、幸せをつかもうと努力をするマドンナ・すみれを好演。定時制高校の教員に、二代目おいちゃんを演じた松村達雄。定時制高校に通う生徒たちと先生の交流と、その居心地の良さに入学願書を出す寅さんの向学心。すみれの恋人に村田雄浩、朴訥とした演技が強い印象を残す。

マドンナ:伊藤蘭
ゲスト:松村達雄、村田雄浩
ロケ地:北海道(江差、奥尻島)、徳島県(鳴門市)

志らく師匠は、「令和の寅さんなら何て言う!?」で、書いている。

今回の名ゼリフは、親の立場、恋人の立場が混じっているところに味わい深さがありました。あるいは恋愛感情を超えた男女の友情がもし成立するならば、同じセリフが言えるかもしれません。いや、性別を超えた真の友情がなければ成立しないでしょう。もしこんなことを言ってくれる人が身近にいたなら、幸せなことではないでしょうか。さりげないセリフですが、多くのことを考えさせられる、今も生きている名ゼリフです。

私にもこんなところがあるのかなと思う。「重陽の会」のメンバーも、歳の離れた妹のような年齢の女性から、子どもや孫のような年齢の女性まで、年齢の幅は広い。仕事の業種もさまざま。経営者や経営幹部、その候補生と、それもさまざま。
ただ一つの共通項は、人生を前向きに、幸せに、明るく生きていこうと思っている、心優しく、真っ直ぐな、それでいて芯が強い逞しい女性たちばかりだ。

私は、この人たちに幸せになってほしいと思う。
何かのご縁で、この私と巡り会ったのは、奇跡であり、必然でもある。私は、このご縁を大切にしたいと思う。
「大才は、袖振り合う縁をも生かす」と柳生家の家訓にもある。

素直にこんなことを思うのも、私がそれなりに歳を重ねてきたからだろう。若い時は、ギラギラしていた。こんなに、淡々と、しかも濃密に、人と、それも女性たちと関わることなど考えられなかった。

そして、自利利他について考える。
「自分のためは人のため、人のためは自分のため」

自分が一番幸せだと思う時は、自分が人のために何かをしてあげて、それがうまくいって、人に「ありがとう」と言ってもらった時だ。
それはボランティアのこともあるが、ビジネスのこともある。
皆んな生きているのだからボランティアばかりすることはできない。稼がなければ生きていけない。ボランティアオンリーでは長続きしないのだ。

一番いいのは、ビジネス≒ボランティアだろう。
ビジネスは、勿論、その中にボランティア的要素はあるが、もっとボランティアを表に出すビジネスが、私が目指すビジネスなのだ。

21世紀は、女性が活躍して、会社を、そして地域を、日本を、元気にしていく世紀だと思う。
男性と女性のそれぞれの特徴があり、得手がある。
その得手を持ち寄り、社会を元気に、明るくしていくことだ。
そのために、私は女性の応援団長として、彼女たちをサポートしていきたいと思う。
それは、寅さんの生き方そのものでもある。

不動院重陽博愛居士
(俗名  小林 博重)

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